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「昔から?より具体的には?なるほど、ユリアス王子から直接聞きなさい、そういうことですね、ファレル先生?よい休日をお過ごしください。俺は彼をどうやら丸裸にする必要があるようです。」
俺はそう言ってファレル先生を見送る。俺の正面に立つユリアス王子を見下ろす。ユリアス王子はどことなく不安げなようにも見える。今日の彼は特段、まるで最高級品の人形のように儚さを感じてしまう。俺はその透き通った青い瞳から彼の内心を見つけ出そうとするが、直接彼から聞き出す方が早そうでもある。
「…応接間に案内するね、ジョー・アルヴィアン次期侯爵。」
「ええ、お願いいたします。ユリアス王子殿下。」
彼は背を向けて歩き出すので、俺は追いかける。
「…来てくれて良かったよ。待ちわびたんだ…」
彼はそう呟く。おそらく彼は聞こえてないと思っているのだろう。だが俺には完全に聞こえている。でも俺は何も聞こえていないふりをする。直接彼から聞き出す方が早いだろう、どことなくそう感じられるのだ。俺は彼の華やかだが、どことなく儚さを感じるブロンドの髪を見てそう思う。