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えぇー、皆様おはようございます。いや…こんにちわなだなこの時間は。寝すぎて時差ボケを起こしている。少し横になるだけのつもりが爆睡していた。まぁ…お昼寝日和だったから仕方がない。そう寝ることは仕方がない。…先程まで寝ていたのですが目を覚まし首を横に向けると…隣に美少女が至近の距離にいたので叫び散らかしそうでした。(落ち着け…落ち着いて…うゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎ…)
となっている俺の心の叫び。
それにしても、よく寝ているな。こうやってスヤスヤ寝ている人を見ると…イタズラしたくなる。共感する人いないかな。俺はつついてみたりしたい。ちょっとだけ…ちょっとだけ…
指をミオの顔の方に向けてツン…
「おはようございます」
「うわっ!!!!!」
←なるべく小声で叫んだ。
「うっ…う…ん」
ミオが俺の声に起きそうになったがもう一眠りしていた。よかった。
「め…冥土さんびっくりした」
「そうですか」
(そうだよ)
だって今、目の前に居るんだもん。覗き込むように来て話している状態。冥土さんの顔しか見えない。
「そろそろ起床された方が宜しいかと」
「あっ…はい」
俺は急いで体を起こす。冥土さんはさっと退き隣に座っている。もしかして、冥土さんずっと隣にいたのかな。気配を感じなかったし…いやそもそも冥土さんに気配を感じない。そしたら、俺がさっきイタズラで突こうとしたの見ていたのかな…
(見られていたら…恥ずい)
「あっ…あのう冥土さん」
「なんでしょうか」
「えっ…と」
待てよ。ここで聞いたら罪を犯したことを白状するようなものだろう。もしかしたら…もしかしたら見ていなかったこともあり得るかもしれない。見ていても、何も言わないままで終われるかもしれない。
「いや!何でもないです」
そう、このまま無かったことに…
「ご安心を冥土には秘密主義義務が御座いますので」
「えっ…」
め…冥土さんその言い方は…
というか、こっちを見ないで言ってくる。
「次からは知りませんが…」
見られている!!どう見ても、その受け答えだろう。
「秘密主義義務でお願いします」
「はい」
いや…こっち見ていってよ。
「う…ん…ベリタ…」
「あっ!おはようミオ」
「ベリ…タ…」
まだ、起きたばかりなのでミオはポヤポヤしている。
「ふわぁ…」
「ミオ様これ以上寝ては夜眠れなくなりますよ」
「う…ん」
「ミオ…果樹園の方に行こう」
「ベリタ…」
寝起きのミオを連れて果樹園に向かった。昼寝前に言ったように果物をもらいに。それにしても、果樹園は広いな。この中で、すぐに食べれるやつはどれだろう。正直、見たことあるやつはわかるが見たことのない果物は分からん。
来た時に食べた黒いやつは食べれるのは分かるが…
「冥土さん…どれが収穫できるか分かる?」
「いえ…専門外なのでお応えできません」
「そっか…」
ミオは…ポヤポヤしている。まだ頭が完全に起きていないのだろう。
「では、果樹園担当のゴーレムに聞いてはどうでしょう」
「えっ…聞くことできるの!」
「できますよ?」
(何いってんだコイツみたいな顔をしている…)
さも、当たり前のように答えているが…
ゴーレムはプログラムに則って動くだけであって受け答えはできない。質問しても、ナンパのごとくスルーされるものだ。ちゃんと相手はしてくれない。悲しい瞬間だ。←ナンパもしたこと、されたことの無い俺が答えるけど。
「ゴーレム、収穫できる果物を五つ持ってきてください」
コクッ…
ゴーレムは頷き素早く果物を持ってきた。
「凄っ!!」
籠の中には黒や茶色い、赤色の果物が五つ入っている。匂い的には甘そうだな。
「ゴーレム…この果物は甘いですか」
コクッ…
なら、問題なさそうだな。
「ベリタ?」
ミオが興味深そうに籠を見ている。
「冥土さん…キッチンを借りることはできますか」
「できますよ」
「ありがとうございます」
なら、この果物のできるものがあるはずだ。果物が入ったかごを背負い向かう。
「ベリタ!!」
「ミオ案内してもらえる?」
冥土さんに伝えてもらいながら話す。これから、作るものを隠しながら…
コクッ…
キッチンまで、ミオが案内してくれる。
これが上手くいけば仕事として働けるかもしれない。俺は俺のできることをやっていく。
「さぁ…腕試しだ」
……………というか俺が今食べたいから作る。
キッチンに続く道を三人で歩いて向かう。そういえば、キッチンには誰かいるのだろうか。もし、シェフがいるならご教授願いたい。あと、美味しいご飯のお礼も言いたい。
頭の中でやるべきことを考えながら進んでいくと…
今朝ご飯を食べていた部屋を通り過ぎ真っ直ぐ行った先には大きめの扉があった。
「ベリタ!!」
さて、この扉の先に料理人達が居るはずだ。どんな人かな。強面な人かな…よく見る頭がツルッとした人かな。
そんな想像をしながら扉を開けた先には…
もふもふな体に…ピヨッコと大きな耳…チョンとある小さな尻尾。それは、大きな大きな…白いエプロンを着たうさぎだった。
(…この光景どこかで見たことがある)
まさかの料理人もといシェフはうさぎ型のゴーレムだった。