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奈美の中に感じる、豪の肉槍がビクっと震える感触。


彼が避妊具越しに吐精していくと、生温かいものが彼女の中を満たしていく。


霞んだ意識の中で、彼が陰茎をズルズルと引き抜き、コンドームの処理をしているのを最後に、奈美は気を失っていた。


『今日も…………すげぇ可愛かったよ……奈美』


身体に甘く響く彼の声が、遠くで聞こえたみたいだけど、気のせいなのか。


微かな記憶の中で感じたのは、彼女を優しく包み込む、心地よい温もりだけだった。




翌日の日曜日。


ベッドの上で、朝から豪と身体を交え続けた。


淫らで自堕落な休日。


ほぼ一日中、彼のスレンダーで筋肉質の身体に抱かれ続ける。


こんな経験は、奈美にとって初めての事だ。


何度身体を重ねたのか分からないほど、豪は奈美をたっぷりと愛してくれた。


彼女の身体には、彼が咲かせた赤黒い華が、至る所に咲き乱れている。


首筋にも咲かせたかったみたいだけど、見えちゃうからやめて欲しい、とお願いした。


豪は不服そうだったけど……。


繊細なアクセサリーを扱うかのように優しく、時には忘我するほど激しく交わり、彼が強靭な体力の持ち主だという事を、奈美は初めて知った。


情交の時、彼が彼女の名前を呼んでくれる事が嬉しくて、幸せを感じる瞬間。


「奈美の心も身体も…………俺なしでは……いられないようにしてやる」


彼に抱かれている時、時々零す言葉。


豪が意外にも、独占欲が強い事を知る。


そういえば、アウトレットモールに行った時。


『奈美が身に付けている物を、俺が贈った物で埋め尽くしたい』


と言っていたのを思い出す。


この日、時間が許す限りまで、豪は奈美を抱き続け、愛欲に溺れた。

ただ、それだけの関係……

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