気恥ずかしさから妙なテンションになり、完全に飲み過ぎた奥村達との飲み会。
もうしばらく酒はいらないと心に誓ったところなのに、自宅の郵便受けに届いたそれを見て、その覚悟はあっけなく散った。
「だあぁぁぁぁ! 腹立つ……ッ!」
ダンッ、と音を立てて、空のジョッキをカウンターに叩き置いた。
何となく店内で注目を浴びた気がするが、今は気にしている場合ではない。
店長がそーっと、私の置いたジョッキを回収した。
そんな店長を見送りながら、私は忌々し気に一枚のハガキを持ち上げた。
「なぁーにが『わたしたち結婚しました』だっての……滅びろ!」
エメラルドグリーンの海を背景に、馬子にも衣装な装いで寄り添い、互いの片手を合わせてハートなんて形作ってみせている写真を、ぺっと吐き捨てたい気持ちで見やる。
「ていうかっ、何なの、この浮かれた顔! 衣装! バックは海!」 **************
***************************
****************************
***************
*****************************
*****************************
***********************
***********************
コメント
1件