TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する


「奈美は俺と会う時、ワンピースやスカートを穿いている時が多いよな。そうだ、どうせ買うなら電波ソーラーの腕時計がいいな。時刻が正確だし、毎日文字盤に部屋の明かりを当てておけば、電池切れの心配もないだろうし、何しろ長く使える……」


豪が奈美の服装を見ながら、店員に声を掛けて、レディースの電波ソーラー機能付きの腕時計を、全てショーケースから出してもらっていた。


全部で十数点ほどある。


「何か豪さん、腕時計に詳しい感じ……」


「そんなに詳しくないと思うけど、腕時計は結構好きだな……」


彼女が彼の左手首をチラ見すると、恐らく海外メーカーと思われる、お高級なクロノグラフの腕時計をしている。


「で、奈美が気に入った腕時計はあったのか?」


「これがいい……です」


奈美は、出してもらった中から、気に入った腕時計を指差した。


フェイスが小さめ、ネイビーブルーに文字がシルバーの文字盤の腕時計。


偶数のみローマ数字で書かれてあり、奇数部分はジルコニアが埋め込まれ、三時の部分はカレンダーになっている。


本体とベルトがステンレス製の、シンプルな腕時計が可愛いと思った。


そして価格も一番安い。


安いけど、ネイビーブルーにしては鮮やかな色合いが、すごく綺麗で気に入ってしまったのだ。


「よし、決まりだな」


彼がいつの間にか会計を済ませ、腕時計の入ったショップ袋を奈美に手渡してくれた。


ギフト包装までしてくれて嬉しい。


豪は、気になった腕時計があったのか、ショップの中にあったパンフレットを一冊手に取り、パラパラ捲った後、雑貨屋のショップ袋にしまい込んだ。




お店を出た後、彼にお礼を伝える。


「豪さん、今日は何から何まで……色々とありがとうございます」


「どういたしまして」


豪の唇が緩やかに弧を描いた後に、白い歯が微かに覗く。


奈美の頭を数回撫でた後、手を繋いでモールを後にした。

ただ、それだけの関係……

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

12

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚