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#ヤクザ
夏目萌*優しい彼~コミカライズ
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#シークレットベビー
#妬きもち
恵
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壮麗な新宿の摩天楼が、二人を出迎えるように、存在感を醸し出しているダブルルーム。
鮮やかな色彩の光を纏った夜景に、圭は一瞬、目が眩みそうになってしまった。
「うわぁ……綺麗な夜景……」
美花が、目の前に広がる光の景色を見て、呆然としながら言葉を零す。
三十畳くらいのダブルルームは、ソファーセット、大型のテレビ。
部屋の右側にはダブルベッド、左側には、バスルームなどの水回りのドアが並ぶ、シンプルな部屋。
この部屋で、圭は大切な女と、最高の夜を過ごす。
彼は、ナイトスケープに見入っている小さな背中に視線を配ると、スラックスのポケットの中に手を入れた。
彼女を愛するために必要な物は、しっかり入っている。
圭は背後から美花にゆっくりと近付き、そっと抱きしめた。
「けっ……圭……ちゃん」
繊麗な身体をビクッと震わせ、窓越しには、夜景と重なり、瞳を丸くさせた美花の表情が、朧気に映り込んでいる。
「今夜……」
圭は、白皙の首筋に唇を落とし、そっとなぞらせる。
「っ……」
薄らと唇を開かせ、今にも吐息が滴りそうな表情の美花。
腕を緩め、彼女を向かい合わせた圭は、美花に真摯な眼差しを伝わせると、薄茶の瞳が潤んでいる。
「今夜…………美花を……抱きたい」
男の艶を滲ませた圭の声音に、またも彼女が、ビクッと肩を揺らした。
(彼女は……何と答えるだろう……?)
恋人同士になった翌日、圭は、欲望に任せて美花に同じ事を言ったものの、彼女は怯えながら呼吸を乱していた。
『圭ちゃんの求める気持ちに応えられない私が、悪いんだよ』と言われたが、それは、彼女がロキタンスキー症候群に罹っている事、リストカットの痕跡を、圭に知られないための予防線だったと考えられる。
美花は迷っているのか、唇を微かに震わせたままだ。
「俺は……君の全てを知った今だからこそ…………美花を……抱きたい。いや…………愛したい」
圭は、率直な想いを彼女に伝えると、大きな瞳が何かを訴えるように、眼差しを絡められる。
「圭……ちゃん」
やがて美花の唇が、少しずつ開花していき、吐息混じりに彼の名を呼んだ。
コメント
1件
うわあ……このシーン、すごく綺麗で切ないですね。夜景の描写から始まって、圭くんの「抱きたい」じゃなくて「愛したい」って言葉にグッときました。美花ちゃんの震えとか、過去のトラウマを思うと胸が痛いけど、それでも向き合おうとする圭くんの真摯な想いが伝わってきて……。二人の距離が少しずつ縮まっていく感じ、すごく丁寧に描かれてて好きです。続きが気になります🌙