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「ねぇ、涼」
俺の名前を呼ぶ麻衣の声が好き。高すぎなくて甘すぎなく、透き通るような聞き心地のいい声。人によってはどんな時も淡々と話している印象があるかもしれない。俺も初めはそうだった。でも、一緒にいる時間が増えていくにつれ、声色は面白いほど正直なことを知った。
上ずったり、小さく呟きたり、慌てふためいて声を震わせたり。
例えばそれが、俺のせいでそうなっていたとしたら?そう考えると、どうにもならない程の感情が身体の奥から溢れ出して、俺にもこんな感情がまだあったのかと思い知らされて忘れたくなくて。真っ白な原稿用紙に、今の想いの全部、書き留めたくなるんだ。
「ねぇ、涼ってば。聞いてる?」
「えーと……、毎日俺のことばかり考えすぎて夜も眠れない!って話だっけ?」
「最近、自分でもびっくりするほど熟睡してる。……なんか、ごめん」
「うわ。「そんなこと言ってない!」とかの***************
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