「あはは! そんなことがあったの?」
総一朗の実家から生還した私は、翌日に馴染みの店へと訪れた。
一日経ってじわじわと実感が湧いてきて、とてもじっとしていられなくなった。
お祖母さんが怪我をしたと知った総一朗の、滅多にない狼狽ぶりを心配しただけだったのに、何で婚約報告になってしまったのだろうか。
罠があまりに巧妙過ぎると思う。
「笑い事じゃないの、店長! 私、めちゃくちゃ緊張したんだからねっ」
この気持ちを誰かに共有してほしくて、店長に昨日の出来事として報告したはいいが、予想に反して爆笑された。憎い。
「ごめん、ごめん。そうだよね、緊張したよね」
どうどう、と店長が両手を広げて宥める仕草をしてくる。
「お祖母様に晩酌誘われた時は、もう息の根が止まるかと……」
思い出しただけで動悸がするので、胸に手を当て、深呼吸をした。
「でも****************************
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