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半年後……
シャークんsiten
「やるようになってきたじゃねぇか!!」
今俺はテトと戦っている
戦うといっても模擬戦だから勝利条件を決めてある
勝利条件は一応
『相手の首にナイフを当てる』か
『戦闘不能にする』の2つ
テトが前やりすぎて熱出したらしいから
ブルークと1日交代で模擬戦をしている
やっていくうちにテトの腕前もどんどん上がっているようだ
物覚えとかも良いみたいできんときのサポートをよくしてるらしい……。
テトの戦術は大抵後ろに下がりながらも相手を追い詰めたり、相手を油断させたりしている
今回はテトが後ろに下がりながら戦ってる為注意が必要だなと思いながら戦っているが
今回は何かが違う気がするのは気の所為か?
そんな事を考えてると
目の前の子供、テトが消えた
何処に行ったのか考えてると……
後ろからクスッという笑い声が聞こえた
急いで後ろを振り向いたが
気付いた頃にはもう遅かった
背後を取られた時点で俺の負けは此処で確定してしまった
俺の首には大きな鎌が弧を描く様に刃があった
「降参w」
流石にこれは負けだな
今俺の前にはめちゃくちゃ嬉しがってるテトがいる
なかむも甘い物あげたらこんな風に喜んでたなと
なかむの事を思い出しながら見ていた
前からやってくる彼はまだ半年しか経ってないはずなのにいつの間にか俺と近い背丈になっていた
「?」
俺の前まで来た彼はキョトンとしていて、もう少し大きくなったら俺と同じ背丈になるなと思う
そんな呑気に考えてるとインカムから
『幹部全員集合』
そうスマイルから言われた
俺の返事は勿論
「了解」
だったがテトはどうすれば良いか分からない
「テトはどうするんだ?」
そう聞くと
『あー部屋に行ってもらって』
そう適当そうな返事が返ってきた。
まぁ幹部全員だからしょうがない
そう思いつつテトに言うとすぐOKが返ってきた
駄々こねると思ってた為正直驚いた
でもまぁ不安は何故かない
そんな疑問は忘れて俺はテトが部屋に行ったのを見送って会議室へ急ぎ足で向かった
会議室で言われたのは
この街の様子をスマイル、ブルーク、きんとき、
そして俺で見てきて欲しい
という簡単なものだった
でも何故きりやんは行かないのかが分からない
そもそもなんで大人数で行く必要があるのか
それも不思議だった
理由はすぐに分かった
きりやんはテトが1人にならないように
また自分の仕事が少し残ってるかららしい
そして大人数で行く理由は
別れて見て欲しいからだそうだ
まぁ確かにと納得した
そして皆で街に行った……
なかむsiten
部屋に来たのは良いけど結構暇
それもそのはず生前(?)では資料ばっかりやってて
暇なんてなかったからね
とりあえずベッドに寝っ転がってゴロゴロとする
それでも暇な為
能力で遊んでみるかという考えに辿り着いた
テト君の能力を初め、俺の能力も全て試した
それでもあの2つだけは使わなかった
あれは緊急用だから
そんな事をして暇を潰してると
いつの間にか外は紅く輝いていた
まるで**俺の目**のように……
何故だろう……
嫌な予感がするのは気の所為だろうか……
次回、本音