深夜零時に、タクシーを停めた。
少し遅れて総一朗と平賀がやって来る。
自動で開いたドアに手をかけながら、平賀が「それじゃ」と振り返った。
「今夜は急にごめんな、二人とも」
「いいのよ」
微笑みながら浅く頷くが、程よく酔っているせいか、思った以上にふにゃり、と顔が緩んだのがわかった。
「本当にホテルでいいのか?」
俺の家でも構わないぞ、と続けた彼に、平賀が同じようにふにゃり、と笑って、手を振った。
「いやいや。これ以上、邪魔するのはちょっと」
「ま、それもそうだな」
「引くのが早いな」
酔っている割には、いつもと同じ軽快さだ。
一時、真顔で見合った二人が、ぷ、と揃って噴き出す。
「もう行くわ」
「ああ。気をつけて」
「おやすみ、平賀」
「ありがとね、堂本ちゃん。おやすみ」
平賀がドアから手を離し、片****************
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