「イリラム。よくきたな。」
長が話しかけてきた。
流石、ハイエルフの長きっとかなりの年月を生きてきたのだろう、普通容姿に変化が現れにくいハイエルフの口元に皺がある。
「長、なんの様で俺を呼んだんですか?」
俺は、テキトーに話しかけているが気軽に会える存在ではないし言葉づかいも荒くしているが本来なら敬語しっかり使ってなど敬意をもって接さなければならない。
が、俺は精霊王に認められた存在らしく長にテキトーに接しても咎められない。俺って強いから、えっへん!
「何、最近精霊の扱いが上達した様だな?」
「?あぁ。それがどうかしました?」
「ちと、これをきに人の住む国などに行ってみないか?」
なっ何!?!?
「うぉおおおおおおおおおおおおお!?
キタァァぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
やっとやっとぉおお!
里の外に出れるぅぅー!」
「少し、落ち着きなさい。」
「あっ声に出てました?」
「あ、あぁ。わしの許可がないと出れないからと言っても少しはしゃぎすぎではないかな?」
「あー。すいません。」
そうなのだ、ハイエルフの里は長が許可したものしか出たり入ったりできない。
だから、いくら暇でも飯を食ったり寝たり猿みたいに木を登ったり魔法や精霊術をしたりしかすることがない。
それに、長が許可しないとここから出たりもできないから生まれてから五十年くらいでほぼやることがなくなった。
だからこそ、今日長が言ったことは馬鹿みたいにテンションが上がるくらいにうれしいことだった。
コメント
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次は、イリラムが里を出るところを書きたいですねー。