あなたに処女を捧げた私を、もう一度カノジョにしてください。

　ゴールデンウイークが始まる前日の放課後――
俺はこすぷれーるカフェに、勤務開始時間より少し早く到着した。
　更衣室で着替え終えてスマホを見ながら時間を潰していると、同じシフトのミサさんが入ってきた。
　裕福な家柄率が高いと有名な女子校の制服を着ている。
　上品なセーラー服で、学年によってリボンの色が変わるらしい。
ミサさんはピンク。二年生の色だそうだ。
「おはようございます」
「律君、おはよう」
　職場の挨拶は何時でもこれだ。
　俺も更衣室でのやり取りにだいぶ慣れてきて、着替えるミサさんに背中を向けた。
「着替え終わったから、こっち向いても大丈夫だよ」
「はい……ってミサさん、それ何のコスプレですか？」
　振り返った俺は目を丸くしてしまった。
　ミサさんはぴったりした白いシャツに黒のタ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

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