二人の部屋は二階の一番端にあった。岳大はドアを開けると先に優羽を先に中に入れた。
部屋に入った優羽は大きな窓から見える大パノラマの景色に思わず言葉を失う。
「凄いわ」
優羽はガラス窓に駆け寄り目の前の絶景に見とれていた。
その時背後に気配を感じた。優羽が振り返ろうとすると既に岳大に抱き締められていた。
岳大は後ろから優羽を包み込むと右手で長い髪を掻き上げてから耳元にキスを浴びせる。そのキスは徐々に首筋へと移動する。
ぞくぞくする感触に優羽がぶるっと震えると岳大の唇は更に情熱的になる。
一度唇を離した岳大は優羽と向き合うと今度はそっと唇を奪う。最初は優しかった岳大のキスは徐々に激しく熱を帯びていった。
あまりにも激しいキスに優羽は立っていられなくなり岳大にもたれかかるようにしがみつく。
それに気付いた岳大は唇を離すといきなり優羽を抱き上げてからベッドへ向かった。
移動する際岳大の肩越しからはテラスの露天風呂や大きなダブルベッドが見えた。
その時初めてこの部屋がスイートルームだという事に気付いた。おそらく岳大の叔父の計らいだろう。
次の瞬間優羽の身体がふわりと宙に浮き背中に柔らかさを感じた。そこでベッドに横たえられた事に気付く。
外はまだ明るくシャワーも浴びていない。それでも岳大がこのまま先へ進もうとしているのを知り優羽はなんとか小さな声で抵抗を試みる。
「シャワーを浴びていません……」
すると優羽の上に覆いかぶさるように身体を横たえた岳大が囁いた。
「もう我慢できません」
岳大は戸惑う優羽にはお構いなしに首筋へキスを始めた。
普段は寡黙で落ち着いている岳大が早急に、そして情熱的に事を始めようとしている。
キスは優羽の首筋をスタートすると徐々に下へと移動していった。
岳大の唇と舌は何ともいえない絶妙な感触で優羽の胸元を彷徨う。唇での愛撫を続けながら右手で優羽の太腿をまさぐり始めた。
そしてその指はストッキングの上をさするように動いたかと思うと今度は両太腿の内側の繊細な部分を攻める。
優羽は思わず声が漏れそうになるが必死にじっと耐えていた。
しかしその我慢には限界が訪れる。
岳大の指が細かい動きを始めるととうとう優羽の口から声が漏れ始めた。
「ああっっ____」
優羽が感じているのを見て岳大はさらに愛撫を加えていく。それと同時に優羽の衣服を一枚一枚剥ぎ取っていった。
気付くとストッキングもいつの間にか脱がされていた。
下着だけの姿になった優羽を見て岳大は思わず感嘆の声を上げる。しばらくその美しい肢体を眺めた後優羽の素肌に唇を這わせ始めた。
しかし自分の衣服が邪魔に思えたのか、岳大は一度身体を起こすとセーターを脱ぎジーンズのベルトに手をかける。
そして勢いよくジーンズも脱ぎ捨てた。
途端に表れた岳大の逞しい肉体を目にして優羽の心臓は最大限に高鳴っていた。
鍛え抜かれた岳大の身体は見事なものだった。
その瞬間優羽の身体の芯がギュッと疼く。そして中から蜜が溢れ出るのを感じていた。
岳大は下着だけの姿で優羽の身体の横に横たわると優羽の両手を束ねて頭の上に持ち上げる。
そうして優羽の自由を奪った後再び優羽の身体を堪能し始めた。
岳大の唇はチュッチュッという音を立てながら優羽のわきや胸の谷間、脇腹などを自由自在に彷徨う。右手は太腿の間の割れ目を攻め続けている。
あまりの快感に優羽はこらえきれなくなりなんとその刺激から逃れようと必死に身をよじる。しかし両手を抑えられているので逃げる事が出来ない。
抵抗しても駄目だと悟った優羽がおとなしくなると岳大は愛撫を更に加速させていった。
その刺激に優羽の若く美しい肢体が弓なりに逸る。
「はぁっ……ぁあん」
優羽の口からは自分でも驚くほど淫らな喘ぎ声が漏れていた。堪えようとしても声が勝手に出てしまう。
こんな事は初めてだったので自分でも驚いていた。
その艶めかしい声に煽られた岳大の愛撫はさらに激しさを増し勢いよく優羽のブラジャーを剥ぎ取った。
プルンと現れた優羽の乳房はとても美しかった。きめ細やかな白い肌、完璧な美しい形、そして先端で硬くツンと尖っているピンク色の乳首。
それは子供を産んだ女性のものとは思えないほど美しい乳房だった。
岳大は思わず感嘆のため息を漏らした。
「綺麗だよ……」
岳大は少しかすれた声で囁いてからそのツンと尖った乳首に吸い付いた。
「あぁ……んっっ、あ、駄目っ……はぁっっ」
優羽が絶え間ない声を上げ続ける間岳大の唇が執拗に攻める。あまりの気持ち良さに優羽はどうにかなりそうだった。
岳大の舌先が先端を刺激する度に優羽の身体がのけ反る。
「優羽…すごく感じてるんだね」
「…………」
優羽は返事をする余裕がなかった。
岳大は満足そうな表情を浮かべると舌先で蕾を転がすように弄ぶ。わざと唾液を塗り付け舌でレロレロと転がす。
そしてチュパッと音を立てて吸い付いたかと思うとまた舌先で弄る。
その度に優羽は切ない喘ぎ声を漏らした。
次々と押し寄せる快感の波に押しつぶされそうになりながらなんとか優羽は意識を保っていた。
波に溺れながらぼんやりと考える。
今優羽が経験している行為は昔西村とした行為とは全く違っていた。
(私が知っているものとは全然違う……これが経験豊富な男性の愛撫なの?)
次の瞬間また岳大が新たな刺激を与えたので思わず優羽が叫んだ。
「ああ____」
岳大は優羽のパンティの中に指を入れていた。そして優羽の感じる部分だけを執拗に攻めていた。
優羽は敏感な部分に直に触れられて少し恐怖が走った。
優羽は西村との行為でイッた事がなかった。どちらかというと行為そのものはあまり好きではなかった。
優羽が西村と初めて身体を重ねた時、優羽がバージンだと知った西村はもの凄く感激していた。
それからは会う度に早急に求めてきた。
しかし経験の浅い優羽の身体は受け入れ準備が整うまでにはかなり時間がかかる。
結局西村はいつも待てなくて無理やり優羽の中に入って来た。
だから優羽にとっては愛の行為は苦痛を伴うものでしかなかった。
その時岳大は優羽の不安と緊張に気付いたようだ。そこで手の動きをソフトに変化させる。
じらすように撫でるように根気よく優羽をほぐしていく。
ゆっくりと時間をかけてそれを続けていると優羽の身体に徐々に変化が起こり始めた。
優羽の中からはとめどなく蜜が溢れ出てくる。それはとどまる事を知らない。
あっという間に優羽は潤いを帯び岳大の指の動きがスムーズになっていった。
あまりの気持ち良さに優羽は目を閉じて恍惚とした表情を浮かべている。
岳大の指は根気よく指を動かしながら蜜をすくい取っては擦り付けるようにして優羽の敏感な部分を捏ね回す。
その動きをひたすら根気よく繰り返す。
いつの間にか優羽の中からはピチャピチャという卑猥な音が響き始めた。
「はぁっ…….あぁんっ」
優羽は初めて絶頂への坂道を登り始めた。今まで感じた事のない不思議な感覚が身体を包む。
思わず足に力が入る。そして頭の中が真っ白になった瞬間、
「ああーーーーーっっ」
優羽は大きな叫び声を上げるとヒクヒクッとその場所を痙攣させてから果てた。
岳大は優羽をギュッと抱き締めてから言った。
「イッたね」
岳大は嬉しそうだ。
そして再び同じ場所に刺激を加える。
「あっ、だ、ダメッ……」
その瞬間優羽の中からはものすごい量の蜜が溢れてきた。
優羽の受け入れ準備が整った事を確認した岳大はいよいよ次の行動に出た。
優羽が放心状態のまま横たわっていると岳大がその横で下着を脱ぎ捨てる。
そして優羽が気付かないうちに避妊具をつけると優羽の両脚を持ち上げた。
「!」
優羽が気付いた時には既に岳大が入っていた。
優羽は傷みを覚悟して歯を食いしばる。しかしそこに痛みなどは全くなかった。
思い切り力が入っている優羽に岳大が優しく言う。
「優羽、身体の力を抜いてごらん」
優羽は言われた通りに力を抜こうとする。その瞬間ヌルリと岳大が奥まで入ってきた。
その瞬間、岳大がうめき声を漏らす。
「ふうぅっ…….」
よほど気持ちが良かったのだろう。そして優羽と一つになれた喜びで岳大は微笑んでいた。
それから岳大がゆっくりと動き始めた。
優羽はうっすらと目を開けて岳大の男らしい動きを追う。
優羽は痛みを全く感じる事なく岳大と繋がっていた。その事が信じられなくて驚いている。
しかしその驚きも岳大がもたらす快感によりあっという間に消え去った。
優羽の身体は今までに感じた事がないような快感に満たされていった。
岳大はセクシーな眼差しで上から優羽を見下ろしながら腰を振り続ける。
そして時には優羽をギュッと抱き締めたりキスをしながら激しい愛のリズムを刻む。
強く熱く激しく、時には角度を変えながら優羽の全てを味わい尽くすかのようにピストンを続けた。
優羽の中からはとめどなく愛液が溢れやがてクチュクチュと音を立て始めた。
その淫靡な音は二人を更に頂上へと押し上げる。
岳大の動きが激しくなると共にその表情が苦しそうに歪む。
もう耐えられない……
「優羽、イクよ……」
「ああんっっ」
その瞬間二人は同時に絶頂を迎えた。
優羽は身体をしなやかにのけ反らせて切ない声を上げた。
「あぁああんっっ」
「くっ……っっ」
二人は繋がったまま強く抱き合った。
優羽の身体には岳大の激しい心臓の鼓動が伝わってくる。
二人はしばらくじっとしたまま呼吸を整えた。そして呼吸が落ち着いてきた頃岳大は上体を起こすと優羽の唇を塞いだ。
そして汗ばんだ顔で微笑むと優羽にこう言った。
「優羽、愛しているよ。絶対に幸せにするから」
「うん…….」
優羽の頬には一筋の涙が伝っていた。
その後少し休憩をすると、岳大はすぐに復活し続けて二度優羽を抱いた。
抱かれる度に優羽は岳大から新たな感覚を植え付けられる。そして三回目の絶頂を迎えた二人はしばらくの間眠りに落ちた。
岳大の腕の中で眠る優羽の寝顔は幸福感に満ち溢れていた。
コメント
3件
あらららら🤭🩷 岳大さんメッチャ我慢してきたもんね❤️🔥❤️🔥❤️🔥
岳大さんの愛に🥹 優羽ちゃんの愛に🥹 一つになれてよかった🥹
優羽ちゃんの恋愛の更新を岳大さんがしてくれて本当に良かった😊💓🙆 初めての相手に辛い行為をさせられたらとても次には進めないよね😱💧 でも岳大さんが優羽ちゃんを想う気持ちは優羽ちゃんが思う以上に優しくじっくりと時間をかけて優羽ちゃんがしっかりと気持ち良くなるように手をかけてくれたおかげで愛し合うことができたのは素晴らしい🎉👍😀💓 もう優羽ちゃんは岳大さんの色に染め上げられちゃったね(*≧∀≦*)💕