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やっぱり川魚ってこう食べるものよねーって言って満足したチョロフはブーツを脱いで川で遊びはじめたっす。
確かに今はちょっと暑い季節だけど、それにしてもはしゃぎすぎっすよ。
「エイミアちゃんもおいでよ!」
「いいっす。私は小鳥捕まえなきゃなんで」
火は捕まえたけどそれはダリルさんの好意で、まだ自力で捕まえたことがないっす。
さぁて、やるっすよー。
気合い入れた私は後ろから音もなく迫ってきたチョロフに捕まって一緒に滝つぼにダイブしたっす。
「あゎああぁぁぁぁあーっ!」
ドボッ……ゴボゴボ……。
「ぷはっ……はあっ、何するっすかー!」
「わはははは! 気持ちいーね!」
なんて事っすか。チョロフは酒でも飲んだっすか⁉︎
慌てて岸に上がり、ローブを着たまま絞って水を落とす。髪もビチャビチャで犬みたいに振って雫飛ばして──見ると目の前に青い小鳥がいて、つい手を差し出すと、ゆっくり静かにとまってくれたっす。
流れで緑も止まって、私の肩に留まり口づけするようにツンとつついて消えていったっす。
突然の事に呆気に取られていると、チョロフがスタッフを持って来てくれたっす。ちょうど欲しいと思ってたっすよ、ありがとうっす。
心の中でお礼を言って受け取ると、輝石の中に赤と青と緑が仲良く煌めいていたっす。
「はぁ〜。なんだかよく分かんないっすけど、やっと、やっとっすよー!」
「あ、青と緑も捕まえたのね。すごいじゃない!」
「ふふーんっすよ! 私もやればできるんす!」
ん? あれ? なんでチョロフは濡れてないっすか?
「あの……フィナさん? もう乾いたの? 身体がスポンジっすか?」
「スポンジじゃないわよ。風でね、こうブワーって乾かすのよ。こんな感じでさ」
そう言ってチョロフは私の周りに風で渦を起こしてみせたっす。
気持ちいい風が水を飛ばして、でももう少し濡れてるっすねぇ。
「エイミアちゃんも出来るはずよ。さっきみたいな感じでやってみて」
そう、緑の小鳥は、風だったっす。
「じゃあ、青は水とかっすかねえ?」
「そうね。でも私は水は分かんないわ。ダリルに聞くといいかも」
そう言ってチョロフはピヨピヨでそのまま店の前に到着! からのー、アイアンクロー! あぁマジお疲れ様っす!