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グラスは派手に落下し、床に轢かれた絨毯には白ワインがこぼれる。その瞬間を見越して俺は彼だけに聞こえるように囁く。これは認識阻害の応用で、つまりユリアス王子と自分のいる空間に対して聴覚的な結界を張るということでもある。

「結界を無詠唱でかけました。今から話すことは俺たちの間だけで完結しますのでご安心を。ユリアス王子、俺に小細工や嘘は通用しません。だからこそお互い秘密はなし。それで満足なら取引成立。さてどうします?」

彼はそれを聞いて俺に向けてとても嬉しそうに微笑む。

「沈黙は肯定とみなします、『ユリアス』。俺としても素晴らしい気持ちです。こちらから内密に連絡します。共通の知人を介してね。」

俺はそう言って魔法を解除して白ワインのこぼれた部分に対して魔法を使う。

「『浄化』『修理』」俺はそう口にする。本来ならこれくらい無詠唱で使えるが、それをすれば悪目立ちするのはほぼ確実なので、わざわざ口に出してそれを示す。絨毯に染み込んだワインは消え去り、グラスも元のように戻る。

「ユリアス王子、お会いできてよかったです。俺たちはまた近いうちに会えるかもしれませんね。少なくとも俺はそれを望んでいますよ。」

俺は彼に向けてそう告げる。ユリアス王子が俺に対して抱く感情は色々な物が入り混じっているように思える。そして、その感情の中に『憧れ』と『執着』が存在するのは興味深いように感じられる。

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