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☀︎「はぁ ッ … はぁ ッ … 良いのか、本当にこれで… 」
俺が先輩と戦う?
冗談じゃない。
俺はおかしくなっているのか。
荒く息を切らしながら、俺は先輩に宣戦布告をしようとしている。
🇺🇸「大丈夫だ。日帝。”お前にしか出来ない”んだからな。」
またその言葉に反応する。
やめてくれ。
制御が効かなくなる。
認められたいが故に、俺は変わってしまう。
これは病気か。
🇺🇸「俺もお前のために、全力でサポートさせてもらう。安心しろ。」
お前のため?
違うだろう?
私を盾にするだけだ。
腹が立つ。
抵抗しなければならない。
なのに、なのに、
出来ない。
心というものは、自身の本心に抗えないように作られているのか。
表面上思っていなかったとしても、内側ではとてつもなく大きなものを抱え込んでいる時がある。
自分の体でさえ、制御できないのか。
情けない。帝国軍人として恥ずかしい。
☀︎「ふー…ッ 、はぁ..ッ 、」
体全体に力が入って上手く呼吸ができない。
裏切る?
先輩を?
裏切って良いのか?
これでもし、勝ったら。
これでもし、負けたら。
俺はどうなる?
いやダメだ。
この考えをしている時点で。
ああ、決められん!!
その時、俺の手に誰かの手が触れた。
俺は宣戦布告をするスイッチの上に手を置いている。
待て。
押される。
そう考えるのも束の間、俺は上からスイッチを押すこととなった。
🇺🇸「世界を助けろ。お前自身の手で。」
☀︎「ぁ….貴様…ぁぁ…な、なんて事を..」
🇺🇸「俺しか頼らなくて良い。救ってやると言ったじゃないか。”味方”だろう?」
その言葉がずっしりと重荷となって俺に乗っかる。
つい今、その言葉を裏切ったというのに。
なんて、此奴は……
そう思ったはるかよりも、体が先に動いていた。
☀︎「ふざけるな!!!!貴様ァ!!全部お前のせいだろう!!!」
激しい怒号を上げると共に、俺は米国に刀を向ける。
☀︎「ぁ”ぁ….貴様のせいで…..貴様の….」
そこに憎っくき米国の顔があるというのに。
八つ裂きにしてしまいたい。
俺は…俺は…何処で間違えた?
契約書にサインをしてからか?
先輩達と同盟を組んでからか?
戦争が始まってからか?
いや違う。
承認欲求というものに溺れてからだ。
此奴さえいなければ…..
そう思えばそう思うほど苦しくなる。
🇺🇸「可哀想だな、だから俺が、助けてやる。」
そうやって奴は俺を撫でてこようとする。
俺はすぐさまその手を払い除けた。
まさか、他国が言う自分にしか効かないプロパガンダを聞くことになるなんて。
俺は洗脳されたかのように、刀をしまった。