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ミラーの“キセキ”
あれは、いつだったでしょうか?誰にも存在を肯定してもらうこともなく、誰にも愛してもらえなかった頃に出会ったのがYouTubeでした。その自由な姿と楽しそうに配信する姿を見ながら徐々に惹かれ、自分も人の心を救う、YouTuberになりたいと思うようになりました。何度も何度も…
「ねぇ!この人凄くない!?」
そう言ってきたのは当時14歳の姉でした。
堂々と見せてきたその画面に映っていたのは顔出しをしないYouTuberがいて登録者数は、とても多かったです。
この人は凄いな…私とは違い波乱万丈で、皆がそのYouTuberの存在を肯定し、心を救っているように見えました。
私とは違う、皆を救うヒーローのような存在。どれだけ手を伸ばそうが届かないくらいの存在。私は自分の無力さや、心の苦しみを補う為に自らの自己肯定感を下げ、極力人と関わらないようにしてました。
「助けて…」
それは、私が2年生になった頃でした。静かに過ごしていたせいか、クラスのある女子からいじめを受けました。そして、事件の日…あれはいじめとは全くの無関係でしたが、私の心に深く傷を与えました。