沈黙が重い。
頷いたものの、目の前の滝井さんがどんな顔をしているのか怖くてなかなか顔を上げることができなかった。
はぁ、と滝井さんが深いため息を吐くのが聞こえた。
私は次に滝井さんの口から出てくる言葉に思わず身構えてしまった。
私は滝井さんの気持ちを知っていて返事をうやむやにし続けていたところがある。
だからどんなにののしられたって仕方ないと思っていた。
それなのに……
「奈緒ちゃんの本当の気持ちが知れて良かった」
滝井さんから出た言葉は私が想像もしていないものだった。
「え?」
驚き顔を上げると滝井さんは何故かホッとしたような、穏やかな顔をしていた。
「これで気持ちの踏ん切りもつくかな」
そして滝井さんは微かに天を仰ぎ、寂しそうな笑みを溢した。
「ごめんなさい。私がもっと早く自分の気持ちを伝えていたら、滝井さんを振り回さずに済んだのに……」
「いや、俺の方こそ***************
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