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『優等生』 の私達

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『優等生』 の私達

15 - 第15話 反抗できない 『理由』

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2024年10月26日

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瑞希 「取られたって…大丈夫なの…?」


まふゆ 「…一応,携帯はまだ有るし…。パソコンは…紫音が持ってるから…。」


絵名 「ねえ?まふゆ…おかしいよ。アンタの母親…。普通の親は、『そこまで』やらないよ。」


まふゆ 「…おかしい…,のかな…」


瑞希 「絶対おかしいよ!ねえまふゆ??少しは『反抗』してみたら…?」


まふゆ 「出来ない…っ…。」


奏 「それはどうして??」


まふゆ 「怖い…の…!」


ー幼少期ー


まふゆ 「お母さん!ありがとう!遊園地に連れてきてくれて!」


朝比奈母 「ふふ。あんまりはしゃぎ過ぎないのよ?それに『お母さんから絶対に』離れないでね?迷子になると大変だから。」


まふゆ 「はーい!」


プルルルル…プルルルル…


まふゆ 「あ!!うさぎさん!ねえお母さん!うさぎさんがいるよ!」


朝比奈母 「ちょっと待ってちょうだいね…?お父さんから電話…まふゆ、お母さんちょっと電話してくるから『ここから離れないでね?』すぐに電話終わらせてくるからね。」


まふゆ 「はーい。」


まふゆ(お母さん遅いなぁ…。うさぎさん…どこか行っちゃうよ…。そうだ!少しくらいなら…良い…よね?)



まふゆ(良かった!うさぎさんに『風船』もらえた…!!早くお母さんのところにー…あれ…?ここ…どこ…???)


係の人 「ねえ?君?お母さんかお父さんはいないの?」


まふゆ 「あっ…えっと…」


朝比奈母 「まふゆっ!!!」


係の人 「お母さん来たみたいだね!じゃあお兄さんは行くね!」


朝比奈母 「まふゆ!どこに行ってたの?!心配したのよ??」


まふゆ 「ごめんなさい…お母さん…」


朝比奈母 「ねえ?まふゆ?どうして『お母さんとの約束』破ったの??」


まふゆ 「えっと…」


朝比奈母 「心配したのよ?!いつからそんな『悪い子』になったの!」


まふゆ 「…!!ごめんなさい…っ…。お母さんっ…私…『良い子』になるから…。怒らないで…っ…。」


朝比奈母 「ごめんなさい。少し強く言いすぎたわね。でも分かってちゃうだい?お母さんは『まふゆのことが心配』だから言ってるのよ?」


まふゆ 「ごめんなさい…。」





瑞希 「そんな事が…。」


絵名 「そんなのって…!」


奏 「…だから、だからまふゆは、優等生のふりしてるの?」


まふゆ 「…。」


奏 「まふゆは、どうしたい??」


まふゆ 「私…私…は………。」


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