「な、なんでわかったの…」
バレた?バレるようなことしたっけ…?
「あ、やっぱり当たった?
ん〜、言ったら陽葵さんに殴られそうだな」
そう言われると余計気になります。
「殴らないから教えて」
「神に誓ってよ?」
「うん」
「黒板消し貰ったときに指硬かったから」
そんな一瞬でわかるもんなのか…
「俺もちょっとギターしたことあるからわかるんだよね」
「したことあるんだ、意外。ピアノやってるイメージ」
「そう?」
今思えばそんなイメージないかも。
その時、キーンコーンカーンコーンと音が響いた。休み時間が終わったのだ。
「あ、そろそろ席戻ろうか」
そう言って戻って行った。私も席に戻ろうと自分の席を見たところ、目をガン開きにしてこちらを見ている藍良ちゃんが目に入った。
とても嫌な予感がします。







