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したいこと、何かあった気がする。
だけど、もう、する気にならない。
楽しいこと、辛いこと、全部いらない。
ただ、
「何もしたくない…」
『気力が湧かないの。』
生きる気力も、死にたい気力もない。
ぐったりと床に体を沈めて、そのまま息をしているだけ。
息をするのも億劫になるほど、疲れていた。
しかし、この状態はいつまでも続かない。
お昼を過ぎればいつも通りの生活が送れるし、ゲームも楽しめる。
いっそ楽になりたいという気分も徐々に消え、元気が湧いてくる。
それが、私にとってはとても喜ばしい事であったが、他人にとってはそうではなかった。
『遊んでるの?』
『元気じゃない』
『楽をしてるだけじゃないの?』
違う。遊んでいたけれど、元気だったけれど、違うんだ。
『何が違うっていうの!』
『そんなに元気なら、家の仕事全部してちょうだい』
待って、無理だよ。
『一日あるのだから出来るでしょう!』
待って、話を聞いて。気力が湧かないの。本当に…
『じゃあ何でゲームが出来て、家の仕事はできないのっ?』
それは、………。
言葉が、出なかった。
『じゃあよろしくね、洗濯と洗い物と夕食の準備』
絶望だった。