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わあ、ついに怜さんと奏さんが出てきましたね!双子の弟さんという設定、すごく気になってたので嬉しいです。「大切にしろよ」って怜さんが真剣な目で言うシーン、じんわり来ました。それに奏さんが「良かったね」って耳打ちするところ、美花ちゃんの照れ顔が目に浮かぶようでした。最後の「お義兄さん、変わったよね」という台詞、本当にそうだなあって。圭さんの柔らかくなった表情、見守ってきた読者としては感慨深いものがあります。パーティの華やかな空気の中での静かな温かさ、素敵なエピソードでした!
「圭、美花ちゃん」
受付を済ませ、ロビーへ向かっている時、背後から、圭と瓜二つの声に投げ掛けられた。
振り返ると、彼の双子の弟、葉山怜と、怜の妻になった親友、奏が近付いてくる。
「ああ……怜、お疲れ。奏さん、久しぶり」
圭が、どことなく気まずく思っているのか、ぎこちない様子で弟夫婦に挨拶をする。
「れいチェル、かなチー、こんばんは。お久しぶりですっ」
「お義兄さん、美花。こんばんは」
美花も葉山夫妻に挨拶を交わすと、怜が、これまでの美花と圭の状況を知っているかのように、兄へ真剣な眼差しを向ける。
「圭。美花ちゃんの事…………大切にしろよ?」
「ああ。もちろんだ」
圭も、負けじとキッパリとした口調で、弟に返す。
「美花…………良かったね」
「うん。ありがとっ」
奏から、耳打ちされると、美花は、頬を染めながら首肯した。
会場に入った葉山兄弟と美花、奏の四人は、出入り口からほど近いテーブルの前で立ち止まる。
広い宴会場には、多くの招待客で賑わい、鮮やかな色彩のドレスが、美花にとって眩しい。
立食形式のパーティなのか、様々な料理とドリンクが並ぶスペースもあり、所々に椅子も設置してある。
パーティが開宴時刻を迎えた。
トルグの社長の挨拶を始め、関連会社や同業他社の社長の挨拶が二十分ほど続き、歓談の時間になると、圭と怜が周囲を見回す。
「さて……挨拶回りに行ってくるかな。ぶっちゃけ、ダルいけど……」
「おい怜。そんな事言うな。親父が行けないから、俺たちが代わりに招待されたんだぞ? ってかお前、営業課長だよな? 挨拶回りは得意だろ?」
「ったく…………しょうがねぇなぁ……行ってくるか。奏、美花ちゃん、ちょっと待っててな?」
「美花。奏さんがいるから大丈夫だ。すぐに戻る」
葉山兄弟の背中を見つめながら、美花と奏は小さく手を振り、男性陣を見送った。
「それにしても、お義兄さん…………変わったよね。美花の影響が、かなり大きいのかも」
会場に視線を伝わせながら、奏が感慨深げにポツリと零すと、美花と向き合う。
「そっ……そうかなぁ?」
「うん。美花に向けているお義兄さんの表情、すっごく柔らかくなったし」
奏の言葉に、美花は、顔が熱くなっていくのを感じながら俯いた。
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夏目萌*優しい彼~コミカライズ
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