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12 - 第10話 文化祭当日

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2024年12月26日

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朝。校内は文化祭の準備で活気に満ちていた。色とりどりの装飾、ステージから聞こえる音響チェックの音、焼きそばの香りが漂い、まさにお祭りムード全開だ。

萌香は教室の隅で髪をまとめながらため息をついた。

「いさな、またやらかしてるじゃん……。」

みりんは余裕たっぷりの笑みを浮かべ、スマホを片手にいさなにLINEを送り続けていた。

「このタイミングで寝坊とか、さすがいさなクオリティ。笑えるわ。」

萌香:「笑えないよ!いさなが持ってる小道具がないとステージ準備が進まないんだけど!」

みりん:「まぁまぁ、落ち着いて。ほら、今きっと猛ダッシュしてる頃だから。いさなのことだから、途中で転んでるかもね?」

萌香は半分泣きそうな顔で腕を組み、時計を見つめた。

「あと10分で開場だよ!?どうすんの!?」

その時、教室の扉が勢いよく開いた。

「ハァ……ハァ……間に合った!!!」

ゼーゼー息を切らしながら、いさなが飛び込んできた。寝癖が頭のあちこちに立ち上がり、制服のネクタイもゆがんでいる。片手には紙袋、もう片手には…なぜかコンビニのおにぎり。

みりん:「なんでそんな余裕持ちながら食べてんの!?っていうか遅い!」

いさな:「いやー、起きたら8時でさ。でもコンビニで萌香が好きなジュース買ってきたよ!感謝して?」

萌香:「感謝される前に準備してよー!!!」

いさなは笑いながら袋を置き、持ち込んだ小道具を取り出した。みりんは腕を組んで皮肉っぽく言った。

「ほらね?遅れても結局なんとかなるのが、いさなの強みってやつ。」

いさな:「でしょ?俺、ギリギリが似合う男だから。」

萌香:「そんなキャッチフレーズいらない!!」

3人がバタバタと準備を進める中、教室の外では文化祭の開幕を知らせる音楽が鳴り響く。今日がどうなるか、誰にも予想できない一日が始まった。

いさな:「よっしゃ、これで完璧だな!俺たちの出番、見せつけてやろうぜ!」

みりん:「頼むから、もう遅刻だけは勘弁してよね。」

いさな:「うーん、考えとく。」

そう言いながら、いさなは爽やかな笑みを浮かべ、手をひらりと振った。

文化祭は、まさに彼ららしいスタートを切ったのだった。

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