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山と海と森に囲まれたスウォード王国には、この世界では珍しい平和が成り立っていた。山を越えればその先で、森を越えればどこかしこでも争いが起こっていて、人々の生活を脅かす魔獣なんてのもいる。


なのにこの王国ではそれらの脅威を寄せ付けていない。


この王国には獣人、亜人種、ヒト種がそれぞれ等しい割合で存在し、互いに違いを認め合い協和の中で生きている。


王国軍はその名を他国にまで轟かせるほどの精強さを誇る。


王国軍を率いるはヒト種で、黒く青い光を放つ何者をも切り裂く魔剣を操るビリー。


遥か遠くの的も外さない魔弓の使い手フィナ。


比類なき力を持ち盾にも矛にもなる巨人ジョイス。


さらにはそれら3名をも軽く凌ぐ非人道的とも言える魔術を行使する魔術士のエイミア。


近中遠どのレンジにおいても最強が立ち塞がる。


そして王都に住む元山の神と噂の少女が創りし鉄壁の結界は、この王国全土にわたり、悪意ある者の侵入を察知して即座に対応する事を可能とする。さらには未来が見えるとか嘯く占い師もいるとか。


それでなくとも他国では考えられないほどの高品質な武具を調達するツテまである。末端の兵士まで強いのがこの王国で、その上で基本的に平和なんだとか。


海から攻めようなどとした外国はなぜか岸に着く前に海に拒まれてしまう。それは難破であったり、魔獣の襲撃だったり、人魚の歌でコロっといかされるなんてこともあるとか。


そんな王国の王は現在ホビットの若者が勤めており、王妃の席は空席で、そばにメイドが控えているという。


王城には客人として黒髪の異国の衣装をまとった少女がいつも誰かを待っている。


たまに現れる農夫は王の馴染みだとかで、採れた野菜を献上していく。


そんな最強にして平和を体現している王国は、実のところ身分差というものが存在しない。王は形だけで、民主的に選ばれた議会が民主的に運営している。他国との交渉事も争いでないのなら積極的に行われているが、派兵などはしていない。自衛だけでこの王国は十分なのだ。


王から農夫までもが魔術を使い生活しているが、そこに血は流れない。この王国はかつて英雄とされた転移者によって発展もしたが、苦しみもした。そして、立ち上がった人々によって取り戻された平和を維持するためにみんなで助け合うのだ。


願いを叶えるは心失くした男

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