「どうしようもない人ね」
両手を上向けて肩幅に開けると、その上にドサッと厚手のファイルが一冊乗せられた。
「う……」
「全く」
二冊、
「どうして」
三冊、
「そんなに拗れてしまうのかしら」
四冊、
「理解不能だわ」
五冊、と続けられた重みに、腰が限界にきた。
「ちょ、ストップ……一旦置かせてください」
音を上げると、次いだファイルを持つ手がぴたり、と止まった。
どうやら待ってくれるらしい。
私は急いで台車に資料を移す。
あたた、と腰を軽く叩きながら振り返ると、水戸が腕を組んで立っている。
肩を棚に預けて、すらりと長い脚を交差する姿勢は、見惚れる程に美しく、そして、強烈に威圧感がある。
ぐ、と喉を鳴らすと、水戸が視線を据えながら口を開いた。
「――で?」
何を促されているのかくらい、私にもわかった。
私が臆******
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コメント
2件
水戸さん、いい人すぎる…😭😭 以前は、ライバル同士でいがみ合ってたこともあったけど、今は応援してくれて良かった、!