テラーノベル
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やっほ主です!
また新連載です!
今回はいつもと全く違うタイプに挑戦してみようと思い作ってみました!
それでは本編スタート!!
「はぁ、はぁ、はぁ……」
男は暗闇の中を走り続けていた。目つきの悪いその顔は恐怖で顔が歪んでいて嫌な汗が出ていた。まるで何かから逃げているようだった。
「クソッ、早く逃げねえと…」
無我夢中で走り続けていると、気付いたら見たことがない不気味な森に辿り着く。
「何なんだよここ……ッ!早く出口を探さねえと…」
周囲を見回したその瞬間。
「うわっ…ッ!?」
男は小さな悲鳴を上げた。目の前に視界を遮るように大量のコウモリが飛んだ。男は腕で顔を覆う。
「………ッ!?」
男は息を呑んだ。目の前にはさっきまで無かったはずなのに、1軒の巨大な黒い屋敷があった。
男は吸い寄せられるように屋敷の扉を開けた。
「は…ッ?」
屋敷の中は壁も床も天井も全て真っ赤だった。
「なんて悪趣味な色だ…もっと白とかあるだろうよ……ッ」
不気味に思いながらも男は奥へ進んでいくと、ひときわ広いダイニングルームに辿り着く。
長いテーブルの奥にちょこんと椅子に座っている少女がいた。
灰色の髪をツインテールに結っている紫の瞳の6歳ぐらいの幼い少女だった。
🦇「いらっしゃいお客さん」
少女は無邪気な笑みを浮かべる。その瞳は妖しく光っていた。
「子供…?ここはお前の家なのか?」
🦇「そうだよ。私はルナ。とても疲れているみたいだね。一緒にお茶会しましょう」
不気味な屋敷に妙に落ち着いた子供、ルナ。普通なら警戒するところだが、不思議と居心地が良かった。暖かい部屋の空気にすっかり呑まれてしまった。
それから、不思議なお茶会が始まった。ルナが用意するお菓子や飲み物はどれも美味しかった。ルナとの会話も悪くなかった。
でも、あまり楽しんではならない。早く家に戻らないとならない。
🦇「他に何話す?」
「悪いがここで終わりだ。俺はそろそろ帰らねえと」
終わらせようとしたらルナは悲しそうな表情をする。瞳がウルウルと揺れていた。
(あ、まずいかこれ…)
🦇「どうして?どうして戻るの?」
「どうしてって…そりゃ家に帰らねえとダメだろ」
🦇「それって、何か理由あるの?戻って何か良いことあるの?」
よくよく考えたら、何も良いことがなかった。家に帰れたとしても、あいつらに追われる毎日。ただ苦しくなるだけだった。
「悪かった。やっぱり続けよう」
🦇「やったぁ!!ありがとうお客さん!」
それから奇妙な生活が始まり、気が付けば4日経っていた。不思議と居心地が良かった。
毎日、ルナとテーブルを挟んでお茶会をする。それがいつの間にか、男にとって最高の癒やしになっていた。
4日目の夕方、いつものようにお茶会が始まる。
テーブルの上には不思議な見た目のモンブランが置かれていた。
白いクリームが何重にも重なっていてとても美味しそうだった。
🦇「今日もお茶会を始めましょう。これは私からのおもてなしだよ!どうぞ!」
ルナはいつものように優しい笑顔で微笑む。
「い、いただきます…」
男はフォークを取り、モンブランを口に運んだ。
「うんまっ!何これ…!?」
栗の甘さが口いっぱいに広がり、手が止まらなかった。皿の上にあったモンブランは綺麗に無くなり、最後の一口を飲み込んだ瞬間。
「………あ、れ?何だ…これ」
突然、強烈な睡魔が男を襲った。
視界が歪み、頭が急激に重く感じる。立つことすら困難な程の異常な眠気だった。
「やべぇ…体が……ッ」
🦇「まだ疲れが残ってるかもしれないわね。お部屋のベッドで寝よっか。案内してあげる」
ルナは男の手を引っ張って、部屋のベッドに寝かせた。
ドサリ、と男はベッドに倒れて深い眠りについた。
静まり返ったダイニングルームで少女は紅茶を飲んでいた。
シルバー
159
羽海汐遠
11,670
🦇「ふふっ…おやすみなさいお客さん」
ルナの声はさっきまでの明るい声色と違って、少し大人びた声色に変わっていた。
ルナは静かに紅茶をすすり、男が寝た部屋の扉を見つめる。
🦇「美味しかったかな。蜘蛛の糸のモンブランは」
男が寝た部屋の扉が白から赤へと変わっていく。そしてルナはクスクスと笑い出す。
🦇「あなたはとても黒いわね。これからもよろしくね」
ルナは紅茶を飲み干し、赤くなった部屋の扉を開ける。
🦇「次は…誰が来るのかな?」
🦇「───さぁ、始めよう」
To be continued
ここまで!いつもと全く違うでしょう?
今回出たルナの見た目はこちらです!
こんな見た目です。可愛いですね〜
次回から私は登場しません。何か大事な時だけ出ます。
それじゃばいもな〜
コメント
3件
うわ、これめっちゃ好みだ…🥀 最初は不気味な森と屋敷の描写で引き込まれたし、ルナの「無邪気なのに妖しい」感じがたまらなかった。お茶会の居心地よさにほっとしたところで、最後の「蜘蛛の糸のモンブラン」で一気に背筋が冷えた…。白から赤に変わる扉の演出、すごく映像的に浮かんできた。続き、めっちゃ気になる…!