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《モグリ邸》


地震が収まり外に出たヒロユキ達は目を疑うような光景に驚愕した。

彼等の見る先には山の様に大きなハエが街のど真ん中に出現していたのだ、その巨大な姿は、まるで地震の力によって古代の生物が蘇ったかのように思える。


その巨大な化物は此方とは真逆の方向へ豪快に建物を崩しながら進んで行ってる。


「あれは、何でしょう……」


「あ、兄貴、ミーは色々悪いことしてきたけど初めて悪魔を見たかもしれない」


「……ハエ」


「え?何です?ハエ?」


「……聞いたことない?」


「無いですね、何です?それは」


「……聞かなかった事にしていい」


「ともかく逃げましょう!いつ戻ってくるか解りませんし」


「兄貴、ミーもそう思うよ」


ユキの言葉にジュンパクは反応してすぐに逃げようとしたがヒロユキは動かない。


「兄貴?」


「……ここの人達」


「あ!!!!私としたことが!ごめんなさい!焦りすぎてました!!」


「?、どういう事?ユキの姉貴」


「ふふん、ジュンパク、ヒロユキさんはこう言いたいんです“ここの人達を放っておけない”と」


「!!!!、そうだ!ミーもうっかりてた!流石兄貴だぜ!」


「フフッ、そうです、これがヒロユキさんですよ」


何故かユキがエッヘンと無い胸を張っている時、丁度いいところにモグリが出てきた。


「な,何事だこれは!?」


「あ、モグリさん、早急に話があります、屋敷の人を集めてください」



……………………………………



………………………



…………




集まったのは3人。

モグリと馬の獣人に狐の獣人だった。


「今、街に見たこともない様なモンスターが出現しました、集まってもらう間にギルドへ連絡を取りましたが、自分の足でギルドまで来るか外へ出らず救援を待つ様にと言われました」


「そうか……」


「失礼ですがマスター」


馬の獣人がモグリに話しかけ様とするがモグリは片手をあげて制止する。


「子供達を連れてギルドまで行くのは危なくて無理だ、俺はここに残る」


「マスター……」


「こう見えて俺は運がいいんだ、健康診断も引っかからないしな」


モグリはユキを見る。


「これは此方の問題だ、お前達はすぐにギルドへ行くといい……後日、リストにあったモンスターの素材を買い取らせて__」


「__言葉の途中にすいません、私はリーダーじゃないんですよ」


そう言うとユキは誇らしげにヒロユキをじゃじゃーんとジェスチャーする。


「…………俺達も残る」


「え!?それは此方としてもありがたいのだが……良いのか?」


モグリは戸惑う、それもそうだ。

ヒロユキ達はモグリの依頼をギルドで冒険者として受け、その報酬を直接取りに来ていただけなのだから……


つまり、ヒロユキ達にとって初めて今日会った人物。


さらにはモグリに対しての悪い噂は絶対にギルドで聞いているはず。


「……構わない」


だがヒロユキには関係ない様だ….


「それは有り難い、お礼はいつかしよう」


「お礼なんて良いですよ、それよりみんなで生き残りましょう!」


「あぁ、では騎士団が助けに来るまでに子供達を頼む」


「分かりました!さて……では出来るだけ一ヶ所に固まりましょう、その部屋で何枚も結界を重ねて万が一の事に備えときましょう」


「万が一?」


「えぇ、例えばあのモンスターがこの国の結界を壊して外に居る魔物が入ってくる様になった時とかです」


「確かに、ただ待ってるよりは最悪の場合を考えて動いた方がいいか」


「はい、長期戦を考えるとすると食料がある場所が好ましいです」


狐の獣人が手をあげ提案をする。


「それならー、食堂とかどうかしらー、食べ物もあるしーある程度広いのでー」


「そうしましょう!」


話が進む中、ふとジュンパクが窓を見て冷や汗を出した。


「あー……それ急いだ方がいいかもだよ」



「え?」



「あれ見て、ミーの見間違いじゃなければいいけど……」





ユキの思ってる事と違う方向にだが、事態は最悪に向かっていた。





異世界転生したら女になった!?

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