「……ねえ、総一朗」
「うん?」
私達を呼んでいるという森田部長の下へと向かう途中、広い会場の通路を抜けながら、彼に話しかけた。
少しだけ歩調を緩めた彼が、すぐ後ろを歩く私へと意識を向ける。
「よかったの? 結構……はっきり言っちゃった気がするけど」
好意を持って彼を取り囲んでいた総務課の女性陣が、ある意味、私に対して敵意が剥き出しだったのは間違いないが、奥村の言葉を借りるなら、心がバキバキに折れるくらいには痛烈だったような気がしないでも、ない。
あれくらいの嫌味程度、気にしない素振りをするのは難しいことじゃない。
いつも通りにしておけばよかったのに、変に拗れて彼の仕事に影響でもあったらどうしようか、と少し心配になって問いかけたのだが、ゆっくりと歩いていた彼が、徐々に足を止めた。
そして、そのまま私を振り返る。
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