――え、何で?
店に入り、真っ先に見つけたのは私を呼び出した麻美ではなく、浩太の姿だった。
偶然?
たまたま?
あまりにも突然の事に色んな事が一気に頭の中を駆け巡る。
でも浩太の向かいの席に座る麻美の姿に気づき、動揺も混乱も一気に消え去り、全てがストンと降ってくるように納得することができた。
「麻美か……」
私に気づいた麻美がしてやったり顔でこちらを見てきた。
「奈緒、こっち」
私に気づいた浩太が驚いた顔をしているのを見て、浩太も私が来ることを知らなかったのだということが分かった。
只でさえ、ゴロゴロと過ごしていた休みの日に急に一方的に呼び出されて気が重いところがあったのに、仕組まれていたことが分かり、余計に足が重くなってしまった。
「奈緒ちゃん久しぶり」
麻美の隣で少し申し訳なさそうな顔をした佑志くんが軽く会釈してきた。
「お久しぶりです」
完全に麻美の単独犯******************
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