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42話 リカたち、遊びで駄菓子冊子をみる。
放課後。
机を寄せて、
床に座る。
リカは、
短めの髪。
前髪は少し跳ねている。
制服の袖は、
よく動くせいで少し伸びている。
隣の子は、
丸い眼鏡。
鼻にうっすら跡。
紙をめくるのが早い。
その向こう、
背の低い子。
靴下がずれている。
笑うと、
すぐ声が出る。
机の上。
駄菓子だより。
800スポット。
来週号。
表紙。
「見て、
新しいポテチとコーン系。」
袋の絵。
味の名前が長い。
説明も長い。
「棒アイス、
値段これ」
数字が太い。
でも、
売り切れ予告。
小さく、
一日限定。
「珍味ページ、
めくるよ」
乾いた魚。
硬そうな豆。
知らない組み合わせ。
カルパス。
リカは、
膝を抱えている。
目だけが動く。
「全部は無理だね」
誰かが言う。
「でも、
見るのは無料」
ページの端に、
地図。
800スポット。
入口が三つ。
来週。
まだ遠い。
冊子は閉じられ、
机の上に残る。
お腹は鳴らない。
想像だけで、
今日は足りていた。