そろそろ声をかけるべきだろうか。
俺は内心で頃合いを見計らいながら、隣に座る瑞希を見やる。
午後一番から始まった会議を終え、お互いに示し合わせたように休憩スペースに向かった。
自販機で缶コーヒーを選び、彼女にも、“微糖”と文字打たれたそれを差し出す。
プルタブを開け、揃って一口を飲み下すと、しばしの沈黙が下りた。
いつもなら適当なタイミングで、先程の会議についての感想でも愚痴でも述べ始めるのだが、今日の彼女は、唇を結んだまま、どこか遠くを見つめている。
この間、俺の出張先に現れた彼女は土砂降りの雨に濡れた。
時間差で風邪でもひいたか、そう思って窺うが、別段、熱を帯びている様子はない。
それなら、単調な議論を繰り返す会議に疲れでもしたか、そう思って覗くが、別段、疲弊している様子もない。
それなら何だ、と思いながら観察し、俺はようや*********
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