スマイルsiten
やらかした……
全員…いやテトときりやんを除いた奴ら全員が
敵国であるD国に捕まってしまった
完全に俺の不注意だ
先に終わらせて街の様子を見てたはずなのに
連絡も取り合ってたはずなのに
捕まってしまった…
とにかく抜け出せれる場所がないかと思い
周りを見渡すと
此処は地下の牢屋みたいだ
ドアは鉄製で壊す事は無理そうだ
更に牢屋の先のドアには
南京錠もあるので鍵がなければ
この迫っ苦しい牢屋から出れたとしても
外に出る事は不可能に近い
それにしても静かすぎる
いつもは笑っているブルークさえ真剣になってる
それもそうだろと勝手に納得した
俺らの手は後ろに結ばれているのだから
静かだけどもピリついた空気を
最初に消し去ったのは
きんときだった
「ねぇ……これどうする?」
次に声を出したのはシャークんだった
「どうすると言ってもなぁ」
その声のトーンからして不機嫌みたいだ
まぁこんなとこにいきなり連れてきておいて
こうなるのは無理もない
「スマイルさ〜なんか良い案ない〜?」
とブルークに聞かれたが
どうすれば良いんだ?これ
「こんな状況をどうしろと?」
「え〜?魔法使ってバーン的なw?」
無理に決まってんだろ???!!!
そもそもここは魔法なんて使えない設計だ
前、なかむに聞かれて調べて置いて良かったと
今思った
完全に詰んだと思ったら……
外のドアから*ガチャ*という音が聞こえた
そのドアから入ってきたのは
この国の総統だった
「やぁやぁ気分はどうだい?」
「最悪ですよ〜( ^ω^)」
にっこりしてながらも
殺気を隠せてないブルークが答える
「そんな態度を取れるのも今のうちだな」
「は?それどういう事だよ!!」
シャークんが声をあげて聞く
その声だけでも怒っていることが分かる
「なぁに。お前らの総統に提案をしたのさ
あの馬鹿総統なら絶対に来る……ね?」
何をこいつは言ったのだろう
そんなのは最初から予想は出来るが……
それでもこいつは俺らの禁句と
言ってもいいヤツを言った
それは………
「お前、何なかむの事馬鹿にしてんの?」
そうブルークが言ったように
俺らの総統……なかむを馬鹿にしたことだ
ここに居る幹部……ワイテル国の幹部全員は
なかむの事を恋愛的に好きだ
とにかくこれは許せる訳なんてない!!
今すぐにでもこいつの喉を噛みちぎってやりてぇ
そんな事を考えながら
このクソにここに居る奴全員で反抗してると……
またドアが開いた
今度はただの兵士のようだ
「ワイテル国の総統と名乗る者が参りました」
とその兵士は言った
勿論そんなはずない
なかむは戻って来ていないのだから
なら、きりやんか……?
そんな事を考えてると
「ならすぐに首を取れ」
は?と言いかけたのを抑える
こいつが提案したのは『なかむの首』
確かになかむなら皆を守る為ならと
来るだろう
「で、ですが。先に渡してくれないと
こっちも渡さないとの事です」
なかむらしい回答だな
相手は勿論、面倒くさそうに
「クソが…おい出て来やがれ!!」
お願いする態度としては違うんじゃねえの?
そう思いつつ全員で出た
そのまま連れて行くかのように
上の玄関部分に来た
目の前に居たのはなかむと同じぐらいの背丈の
髪の長い奴だった
俺らが来たのと同時に目の前の彼が笑ったのは
俺の……いや俺らの気の所為だろうか?
次回、戦争の始まり
コメント
9件
最高(*`ω´)b
どうしよう、好きすぎる
題名のセンスもあって面白い……才能の塊すね…✨