バレンタイン回 ~甘坂 雨衣&スイート登場!~
~スイートの能力でチョコの味が大混乱!? きのこたけのこ論争も勃発!~
1.バレンタイン前日、甘坂の極秘作戦!
2月13日、放課後の教室——。
「はぁぁ……バレンタインかぁ。」
目蒲 安(めがま やすし)は、机に突っ伏しながら深いため息をついていた。
「チョコ、もらえそうなの?」
隣の席で芦野 勇(あしの いさむ)がニヤニヤしている。
「どうせ義理チョコ数個だろ。」
目蒲は冷静にツッコミを入れた。
そんな中、教室の端で何やら怪しげな動きをする影があった。
**甘坂 雨衣(あまさか あまい)**だ。
ゆるふわの栗色ウェーブヘアに、少し長めの制服の袖。
そしてカバンの中からチラリと見える大量のチョコ——。
「ねぇ甘坂、それ全部バレンタイン用?」
目蒲が声をかけると、甘坂はビクッと肩を震わせた。
「な、ななな、何のことかな!?(目泳ぎ)」
明らかに怪しい。
その横では、甘坂の害獣 スイート(小さなリスのような姿で、尻尾がキャンディのようにカラフル)が、くるくると跳ねていた。
「ふふふ……今年のバレンタインは、最高に楽しいことになりそうね!」
スイートがニヤリと笑う。
2.スイートの能力でチョコの味がカオスに!?
そして迎えた 2月14日・バレンタイン当日。
「お、おい甘坂、これ……。」
目蒲は手にしたチョコをじっと見つめていた。
「うふふ、スイートの力で、最高のバレンタインチョコにしておいたから♪」
スイートの能力「味覚チェンジャー」によって、甘坂が配ったチョコは受け取った人ごとに違う味に変化していた。
【被害者①】芦野 勇(あしの いさむ)
「うぉぉ!? これ、まさかプロテイン味!?」
→ まさかの筋肉補強チョコ。味はチョコバナナプロテイン。
【被害者②】君原 角(きみはら すみ)
「う、うわぁ……ボロボロになったチョコ……。」
→ 形はボロボロだが味は絶品。(※ポン太の修理能力の影響)
【被害者③】馬鹿 無治(うましか むじ)
「おお!? なんか金運が上がりそうな味がする!」
→ ガンマの力で金色の輝きがあるチョコに変化。
【被害者④】目蒲 安(めがま やすし)
「俺のだけ普通のチョコなのはなんで?」
→ 甘坂が何も仕込まなかった結果、唯一の普通のチョコをもらう。
3.きのこ vs たけのこ論争、勃発!
そんなバレンタイン騒動の中、
なぜかクラスでは 「きのこ vs たけのこ」論争が勃発していた。
「たけのこ派の勝利よ!!!」
甘坂 雨衣が堂々と宣言。
「いや、きのこ派こそ至高!」
道有 成(どうゆう なる)が対抗。
「俺はどっちでもいいけど……。」
目蒲が冷静に言うが、甘坂は指を突きつけた。
「目蒲、たけのこ派でしょ?」
「いや、どっちでも……。」
「そんな曖昧な態度は許さない!!!」
「怖い!!??」
スイートの能力で、きのこ派に渡されたチョコは微妙な味に、
たけのこ派のチョコは最高の味になるという謎の戦争が勃発。
「お、おい、これ、バレンタインってこういう日だっけ……?」
目蒲は呆れながら頭を抱えた。
4.結局、誰が勝ったのか……?
夕方、バレンタイン騒動が落ち着き、甘坂とスイートは満足そうに笑っていた。
「ふふふ、楽しかったわね!」
「最高のバレンタインだったね!」
「……いや、俺たちにとってはとんでもない一日だったんだけど。」
目蒲はぼそっと言う。
「まぁまぁ! 美味しいチョコを食べたんだから、いいじゃない♪」
甘坂がニコッと笑うと、スイートも「ポン♪」と可愛らしく尻尾を揺らした。
こうして、クラスに**「バレンタイン戦争」と呼ばれる日**が誕生したのだった——。
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