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最終回~~!

長らく続いたこのシリーズ、

ついに終わりでーす!

始まりは、3月24日、もう五ヶ月経ってます。


『終夜_桃_』START




今日で、あの日紫さんから個性豊かな5人を、紹介されて2週間が経った。

その間、いろいろなことが有った。

初対面の人に脅され、殴られ、お仕置きされ、彼らは俺のことを夜のアイテとしか思っていなかった筈なのに、こうして

デートに毎日誘われて、ナンパされ、助けられ、

そして今、誰と恋人になるのかを決めている。正直、ものすごく悩んでいる。

それは、本当に恋人になっていいのか、というものではなく、

誰と恋人になるのか、というものを考えている。

1週間前の、紫さんや橙ならいいかな~とか、蒼さんは嫌だな~とか、浅はかな考えが消えてしまって、プラスの感情が多かった人には同じくらいマイナスの感情が生まれて、逆にマイナスの感情が多かった人には、プラスの感情が芽生えた。1週間前の俺には想像のつかなかったことだ。


だからこそ悩んでいる。全員、短所も長所もあるし、俺を大事にしてくれた。付き合ったら暴力振るったりするタイプじゃないと知っているから、余計に迷う。どうしたものか、、

この際、皆。とか、そういう答えをしてみたいが、なんて言われるか分かんないよなぁ、まずい、もう彼らがこの家に来るまで三十分もない、、、

そうわたわたしていると、不意に携帯から着信が来る。見てみると、紫さんからだった。LINEの内容は、一文だけのシンプルなもので


『しっかりと桃くんの気持ち教えてね』


そこで、ちゃんと決心できた。そうだ。

好きの気持ちに隠しなんて要らない。彼らだって、俺が男にも関わらず此処まで好きという気持ちを伝えてくれて、俺に勇気や力をくれた。お陰で男の人もあまり怖くなくなったんじゃないか。

やっと、わかった。

俺の、好きなひと、恋人になりたい人


こんな答えだけど、彼らならきっと笑ってくれる。






三十分後


紫さんと、橙に格好いい服みんなで着てこようと言われたので、両親に力を借りなれない手つきで、スーツを身にまとい

少しだけ、アイロンで髪を整えたり、ヘアピンをつけたりして、水族館に行ったとき貰った指輪を同じところにつけて、

海に行ったとき、お揃いで買ったシーグラスが飾られた首輪を駆ける。

他の、写真や猫グッズ、花火の残りなんかはソファに置いて準備完了だ。

両親には一時、退却して、買い物行ってもらう。此処までしなくていいかと思ったが、流石に、これまでで一番と言っていいほど感謝している人だから、、

そう思っていると、チャイムが鳴る。

体がビクつく、未だに自分の出した答えに震えている。でも、きっと大丈夫。


玄関の扉を開けると、全員この前会った時よりも、格好よく、そして高そうな衣服を身にまとったみんながいた。

高級品をこんなにセンス良く着れるなんて羨ましい。みんな俺を見て優しく微笑む。そして、服に合ってるね。とか、首輪つけてくれたんだ。とか、たくさん褒めてくれた。照れくさくなって、顔を下に下げる。また、少し震えてしまう。

大丈夫とわかっているはずなのにやはり怖い。

リビングのソファにすわって、さぁ最後のアピールタイムだ。でも、そんなことしても、答えはもう決まっている。

紫さんの口が開く。

『桃くん。俺はこの中で誰よりも早く桃くんに出会って、そして、心を奪われたんだ。あんな酷いことしちゃったけど、大好きだよ。』

一番早く出会った、紫さん。そして、俺のことを否定せずに抱きしめてくれた。初めて会った日の夜は今でも覚えてる。

続けて橙がいつも通り俺の方に手をやり話す。

『桃ちゃん。桃ちゃんを笑わせられるのは俺だけでありたい。大好きやで桃ちゃん。』

一番多く笑わせてくれた橙。冷たく接した俺に呆れるのではなく、理由を聞いてくれた。あの日のことは心から感謝している。

次に、赤さんがぎゅっと手を繋いで喋る

『桃ちゃん。初めて会った日さ、俺こんなに好きになると思ってなくて酷いことしちゃったの。でも今ならわかる。心の底から君が好きだよ。』

初めての日急に殴った赤さん。でも、何故か次会う日も今日も嫌だとは感じなかった。そして、明るい彼に何度も笑わされた。

次に、後ろから抱えるように黄さんが喋る。

『僕、こんなに人を好きになること初めてだったんです。初めて会った日からなぜか惹かれてしまった。愛してます桃くん。』

最初は不格好な人だと思っていた黄さん

でもそんなことはなくて、真っ直ぐ俺へ気持ちを伝えてくれた。

最後に、頭をそっと撫でて蒼さんが呟く。

『、、僕、初めて会った日から君に嫌われてるんだって気づいてた。でも、それをわかったうえでも、大好きだった。桃くん。幸せにします。』

初対面一番キライだった蒼さん。どんなに時間が経っても、気持ちが変わることなんてないと思ってた。なのに、何故か

何度も振り向いてしまった。


『だからどうか。君の想いを、教えてください。』


一瞬、たじろぐ。でもすぐ、青紫の目をみんなに向けて彼らに放つ。

これが、俺の2週間から出た。俺の答え


『、ッ、ぉ、俺は、』

怖くない、緊張から出る声だけど、彼らは真っ直ぐに聞いてくれた。だからこそ

俺も真っ直ぐ、伝えなきゃ。







『みんなが好き。』





『みんなと付き合いたい。』










ネクタイをキュッと締め、パーカーを羽織る。さぁ、今日も出かける時間だ。

あの、答えが決まった日から約2年。

大学2年生になった俺は、


『桃ちゃん~!遅刻しちゃうよ~』


あのメンバーみんなで共に暮らしている答えを出した日。最初は唖然とされたけど、理由、、皆のお陰で、と言ったら。笑顔で承認してくれた。親に許可ももらって、彼らと六人で暮らしている。


『今行くって、五月蝿いなぁ橙は~』


『あッ、言ったな?!お仕置き確定~』


、、と、まぁ、ちゃんと恋人としても暮らしているが、殆ど家族とか兄弟みたいになっている。それもそれでいいが、


『あ~~まあまあまあ、、、



じゃ行ってきま~す。』


『『『行ってらっしゃい!』』』


そして今日も始まる、この一日が。

これは、厄介な男性恐怖症を克服した




大学2年生のお話。





___Fin___





無事終わりましたぁ!

有難うございます!

いいねフォロー、

ありがとうそしてよろしく。


終わり🎉🎆



おまけ、




紫『まさか、蒼ちゃんと赤くんが、教授になるなんてねぇ、』


橙『桃ちゃんが心配なんやろな〜』


黄『にしても、まさかあの勉強嫌い組が、、』


紫『頑張ってたよねぇ、』


橙『桃ちゃんパワーやな。』


黄『そうかもですね、笑』



赤『蒼この仕事やだぁ』


蒼『やらないと、給料下がるぞ(棒』


赤『なんとかしてよぉ~~』


桃『頑張りなよ二人共、ジュース買ってきたからさ。』


赤『(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)、何味何味、?!』


桃『笑、いちごミルクと、CCれもん』


蒼『マジ?!わかってるなぁ桃くんは』


赤『サイコ~~♡』


桃『へへっ、/』

男性恐怖症なのに男とヤッてます。

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