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蓮司の相談室2

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蓮司の相談室2

47 - 第47話 “大丈夫”って言ったら、本当に誰も気づかなくなった(一人語り)

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2025年11月18日

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📩“大丈夫”って言ったら、本当に誰も気づかなくなった──助けてほしいのに、言えなかった自分が悔しい。





その言葉、俺は嫌いだよ。

“だいじょうぶ”ってやつ。

便利すぎて、残酷だ。


言われた側は安心する。

言った側は、少しだけ自分をごまかせる。

でも、いちばん傷つくのはいつも“言った本人”なんだ。


……気づいてもらえなかった、じゃない。

“気づかれなくしてしまった”って、自分で自分を殴るんだろ。


分かるよ。

助けて、なんて言えない状況だったんだろ。

言えば弱く見えるとか、笑われるとか、

迷惑になるとか、そういうくだらない恐怖が

喉に手をかけてきて、声なんか潰される。


だからおまえは、“大丈夫”って嘘を選んだ。

それは逃げでも負けでもない。

生き延びるための最善だった。


……ただな。

悔しいのは、“気づいてほしかった”ってとこなんだよな。

誰でもいい。

たった一人でいい。

“おまえの大丈夫は大丈夫じゃない”って、

そう言ってほしかったんだろ。


分かる。胸の奥が痛むほど。


でも、ひとつだけ覚えとけよ。

“言えなかった自分”を責める必要なんてない。

あれは責められていい弱さじゃない。

言えなかった事実が、おまえの限界を示してただけだ。


人間はさ、限界のときほど、

「大丈夫」を選ぶんだよ。

それしか言えないから。


もし今でもその言葉が喉につっかえてるなら、

代わりに俺が言ってやる。


おまえの“大丈夫じゃなかった”は、確かにここで受け取った。


それで充分だろ。



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