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~4日後~
サイコロは1人で庭園におり、日向ぼっこをしている。
マタアソボウと言って庭園から出ていったレイは、あの日から庭園にはきておらず、サイコロはレイに何かあったのかと心配していた
。ロビンに聞いても何も知らず、所長とは会えてないので何も情報がないのである。
「やぁ!オニイチャン!ひさしぶりだね!」
「わああ!!!」
サイコロは飛び起きた。急にレイに話しかけられたからである。
いつ庭園に入ってきたのか。全く気配がなかったようだ。ボードゲームの一式が入った箱を持ったレイは、こう続ける。
「きょうはスゴロクをもってきたよ。サイコロもあるから、はやくやろうよ。」
4日間の間で、レイの喋り方が少し大人びた喋り方に変化したようである。
それに身長が伸び、身につけている衣服のサイズも大きくなっているようだ。とても普通の人間の成長スピードではない。
色々と驚きを隠せないサイコロであったが、落ちついた口調でレイに言う。
「久しぶりだねレイくん。オニイチャンもレイくんと遊びたかったんだ。スゴロクのルールあまり知らないから、レイくんに教わりながらやってみるよ。」
「わかったよ!まずはじゅんばんをきめてね、それからサイコロをふってね……」
レイはスゴロクのボードを広げながら、嬉しそうにスゴロクのルールをスゴロクに教え始めた。