テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
沢山投稿頑張ってる主です!!!みんなまとめて読みたいよね??(圧)
ということでまとめて10話投稿します✨✨
今回はカンヒュのイギリスとアメリカの
アメイギですね🇺🇸🇬🇧
結構闇深にしたつもりです!!
⚠️注意⚠️
・監禁風の表現が入ってます
・共依存?的な感じです
・🔞じゃないです!期待してたらすみません
ここまでが大丈夫な人は本編どぞー
昼下がりの部屋に、紅茶の香りが静かに広がっていた。
「……親父、本当にそればっかだな」
ソファに寝転がりながら、アメリカが呆れたように言う。
「文化というものですよ。あなたには一生理解できないでしょうけどね」
カップを傾けながら、イギリスは淡々と返した。
いつものやり取り。
軽口の応酬。
何も変わらない、退屈で、それでいて妙に落ち着く時間。
「なあ親父」
「なんですか」
「今日さ、暇?」
「見てわかりませんか?忙しいように見えます?」
明らかに暇そうなのに、イギリスはわざとらしく眉をひそめる。
「じゃあさ、出かけようぜ。映画でもなんでもいいし」
「断ります」
即答だった。
「はぁ!?なんでだよ!」
「あなたと出かけるとろくなことにならないからです」
「それ偏見だろ!?」
「事実です」
ぴしゃりと言い切られて、アメリカは口を尖らせた。
けれど、その表情はどこか楽しげでもある。
こうして言い合いをする時間が、嫌いじゃないのだ。
「……じゃあさ、ここにいればいい?」
「好きにしてください。勝手に来ておいて何を今さら」
「やった」
ぱっと顔を明るくするアメリカに、イギリスは小さくため息をついた。
——本当に、扱いに困ります。
そう思いながらも、追い出そうとはしない自分がいる。
静かな時間が流れる。
紙をめくる音と、時折カップを置く音。
そこに、ソファの上でごろごろしている気配が混ざる。
ふと、アメリカが言った。
「なあ」
「……今度はなんですか」
「お前さ、最近誰かとよく会ってる?」
その問いに、イギリスの手が一瞬止まった。
「は?」
「いや、なんかさ。前より外出多くね?」
「……気のせいですよ」
再び本に目を落としながら、何気ない風を装う。
けれど、アメリカの視線はじっとこちらに向けられていた。
「ふーん」
軽い返事。
それ以上は何も言ってこない。
けれど。
——なんですか、その目は。
妙に引っかかるものを感じて、イギリスはわずかに眉を寄せた。
「……何か言いたいことがあるなら言ってください」
「別に?」
17,984
19,707
にこ、と笑う。
いつもと同じ、明るくて軽い笑顔。
——のはずなのに。
なぜか、その奥が読めない。
「たださ」
「……」
「俺、親父のこと結構知ってるつもりだったんだけどなーって思って」
「何を今さら」
「でも最近、知らないこと増えた気がする」
その声は、冗談めいているのに。
どこか妙に静かだった。
「……興味がないなら、知らなくていいでしょう」
イギリスはそっけなく返す。
わざと距離を取るように。
すると、アメリカは少しだけ目を細めた。
「へえ」
短い相槌。
それだけなのに、空気が少し変わる。
「じゃあさ」
「なんですか」
「俺が知らないと困ること、あったらどうすんの?」
「困る?何がですか」
「例えばさ」
ゆっくりと体を起こし、アメリカはイギリスの方へ歩いてくる。
一歩、また一歩。
距離が縮まる。
「親父が、どっか行っちゃうとか」
「は?」
思わず顔を上げると、すぐ目の前にいた。
思ったより近い距離に、イギリスはわずかにたじろぐ。
「そんなことあるわけ——」
「ないって、なんで言い切れる?」
言葉を遮るように、低く落とされる声。
一瞬だけ、空気が凍った。
けれど次の瞬間には、いつもの調子に戻る。
「あはは、冗談だよ」
軽く肩をすくめて、アメリカはまたソファに戻った。
「……くだらないことを言わないでください」
イギリスは小さく息を吐く。
さっきの違和感を振り払うように、再び本に視線を落とした。
だが、文字は頭に入ってこない。
——なんだったんでしょう、今のは。
ほんの一瞬だけ見えた、あの目。
冗談とは思えない、何か。
「……」
ちらりと視線を向けると、アメリカはいつも通り寝転がっている。
無防備で、能天気で。
何も変わらないように見える。
——気のせい、ですよね。
そう結論づけて、イギリスは再びページをめくった。
その様子を、アメリカが横目で見ていることには気づかないまま。
(……どこ行ってたんだよ)
心の中でだけ、呟く。
(誰と会ってた?)
笑顔はそのままに。
視線だけが、静かに鋭くなる。
(俺が知らないこと、増やすなよ)
ソファの上で、ゆっくりと目を閉じる。
——まだ、大丈夫。
まだ、何も壊れていない。
けれど。
ほんの少しずつ、何かがずれ始めていることを。
二人とも、まだ知らなかった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!