💚🩷
リクエスト
ーー
阿部 side
突然だが、俺は同性愛者だ。
まあ、所謂ゲイって事だね。
俺の仕事は男しかいない環境だった。
散々色々な男の人が好きになったけど、..
少しでもその気持ちを言ったらみんな離れていった。
そんな中、唯一俺を認めてくれて、同じ気持ちになってくれた。
その人の名は
通称、佐久間。
佐久間は色々な人に愛されている。
まあ、ムードメーカーみたいな感じ。
そんな佐久間は今現在..
『めめ~!!』
[あっ、佐久間くん。]
[どうかしました?]
『空いてる日どっかで温泉いかない?!』
[えっ..?]
[阿部ちゃんと付き合ったから風呂友は辞めるって..]
『い~のい~の!笑』
『阿部ちゃんは別に、蓮とかひかるとか翔太とかと違って嫉妬深くないし~!!笑』
[う~ん..?]
『なにその[[阿部ちゃんはめっちゃ嫉妬深いけどなあ..]]
みたいな顔!笑』
[あ~、いや、大丈夫です..笑]
[今度温泉行きましょうか..]
『まじ?!やった~!』
浮気..の計画。
俺が嫉妬深くないって..
佐久間は俺の何を見てきたんだか、笑
ちなみに話していたのは同じメンバーである、目黒蓮ことめめ。
….というか、めめの方が俺のことわかってんじゃん。
<ガチャッ
仕事が終わり、佐久間より先に俺が帰った。
別にすることもないので、お風呂入ったり、ゆっくりとしていた。
その時、佐久間が帰ってきた。
俺らは同棲している。
佐久間は久しぶりの風呂友2人で温泉旅行に行ける喜びからか、風呂友の曲を鼻歌で口ずさんでいる。
『ただいま~!』
佐久間のその呼び掛けには答えない。
だって、
浮気..しようとしているから。
<ガチャッ
『あれ?阿部ちゃん起きてる?』
佐久間が不思議そうにリビングの戸を開けた。
『え、阿部ちゃんいるじゃんっ!』
『返事してよ~..』
俺はこれにも答えず、無視してみる。
佐久間は悲しそうに、俺の横に座る。
まるで、磁石のようにくっついて__
「..佐久間。」
俺は佐久間が帰ってきて、初めて口を開けた。
そんな様子なので、佐久間は不思議そうに返事をする。
「めめと、温泉旅行行くのって..本当?」
先程たまたま聞いた事をざっくり伝える。
佐久間はそれを聞き、
『なんで知ってるの?』
と、あまり大事に思ってない様子。
『ま~、ちょうど良かった!』
『久々の風呂友旅行!』
『来週末ってことになったけど..いい?』
..来週末?
今の言葉は口からも零れていた。
『うんっ、..なんも無いよね?』
嘘だ、佐久間がそんな大事なこと忘れているなんてこと..
「ねえ佐久間、来週末、何があるか覚えてるよね?」
そう、来週末は大事な日なのだ。
何かの冗談出会って欲しい。
『いや~、なんもなくない?』
『強いていえば..もないし。』
これはだめだ..
「来週末は..」
「付き合って2年目..」
「記念日だよ?」
佐久間..
「 俺のことどう思ってるの? 」
『..』
忘れてたんだ。
……でも、どうするつもりなんだろうか、風呂友旅行は。
「旅行に行っちゃダメとは言わないよ?」
「別に、そんな束縛はしないけど..」
佐久間は、申し訳なさそうに俯く。
いや、そういうつもりでもないんだけどなあ。
とにかく、わかって欲しい。
俺の気持ちが。
『ごめんね、阿部ちゃん..』
『めめとの温泉断る..』
別に、そんな事しなくたっていい。
俺はこう思ったって、わかって欲しいだけ。
「いいよ、行ってきなよ。」
佐久間は嬉しそうなような、悲しそうなような。
『ん~..』
『めめとの温泉旅行は違う日にする』
『阿部ちゃんとイチャイチャしたいし..』
そんな可愛いことを言っている佐久間に
__俺は分からせる。
「俺だって嫉妬深いよ。」
「佐久間のことなら、誰よりも。」
佐久間を強く抱き締める。誰の手にも渡らないよう。
ーー
短いし没 ..
でも、あべさくっていい関係だよね。
..この話は長くなりそうなのでまたいつか笑
それでは、ばばい。
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