「えっと……、誰?」
急に部屋に入ってきた男に私は困惑の色を隠せず、思わず引き気味に訊ねてしまった。
「牧村くん?牧村くんだよね」
麻美の声に私は食い入るように男を見つめる。
「ああ、うん」
男、もとい牧村くんは少しバツ悪そうな顔で私と麻美を交互に見返してきた。
「え!?この人があの牧村くん!?」
私は驚きを隠せなかった。
だって牧村くんが想像していたのと全然違っていたから。
私の中の牧村くん像はもっとこう暗くてもっさりしているようなイメージだった。
それなのに牧村くん本人はスラっと背も高く普通に恰好良かったのだ。
失礼な話、森田さんに執着しなかったら普通にモテるタイプの人種の人間だと思った。
「そう、彼が牧村くんだよ」
半信半疑の私に念を押すように麻美が言った。
「立ってないで、とりあえず座ったら?」
麻美にそう促されて牧村くんが入り口近くにゆっくりと腰を下*****
*********************
*******
*****************************
***************
*******
*********
******
コメント
1件