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6 - 第6話-切ない告白③ (阿部side💚)

♥

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2025年03月11日

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【朝】



目が覚めた瞬間、昨日の出来事が頭をよぎる。


💚「あぁ、昨日は…… 」


まだ、振られたことを信じたくなくて、現実を受け入れられない自分がいた。

それでも、今日はレッスンがある。会わなければいけない。

目をこすりながら、準備を始めた。


楽屋に到着すると、すでに他のメンバーが集まっていた。

明るい声が飛び交い、にぎやかな空気に包まれている中、舘さんと会うのが怖くて、無意識に視線を避けてしまう。


「おはよ!」


💚「おはよ…」


💚 (笑わなきゃ、笑わないと……)


みんなが元気よく挨拶してきても、心の中で何度も呟いた。


🖤「阿部ちゃん…」


めめが心配そうに声をかけてくれた。


💚 (そうだ、昨日は報告だけ報告してすぐ電話切っちゃたんだ)


💚「昨日は急に電話してごめんね。今、ちょっとだけ落ち込んでるんだ」


心配かけるのは嫌なので、必死に笑った。


🖤「無理しないでいいよ、何かあったら話して」


💚「ありがとう……」




レッスンが終わると、メンバーが次々楽屋に戻り、それぞれ帰りの支度をし、帰っていく。


💚 (俺も早く帰ろう…)


そのとき、舘さんと目が合ってしまった。


❤️「……お疲れ様」


いつも通り話しかけてくれた。


💚「お、おつかれ」


俺はできるだけ普通に返そうとするが、言葉が上手く出てこない。


そのまましばらく沈黙が続き、お互い気まずく感じられた。


💚「じゃぁ、帰るね」


❤️「気をつけて…」


💚「うん…舘さんも」


俺は気まずくなり逃げ出した。


💚 (泣くな…泣くな……)


そう自分に言い聞かせ、誰も居ない場所に行った。隠れるようにして、俺は涙をこらえきれず、ぽろぽろとこぼしてしまった。


💚「…っ、うぅ……」


昨日の舘さんの言葉がぐるぐると回り、胸の奥が痛くて、どうしても涙が止まらなかった。


その時、足音が聞こえた。


🖤「阿部ちゃん…」


💚 (泣いてるとこ見られちゃった…)


💚「ごめん、めめ。俺…こんな風になっちゃって…」


俺は涙が止まらなかった。

めめは静かに俺を抱き締めてくれた。


🖤「…よく頑張ったね。ちゃんと気持ち伝えて、ちゃんと向き合ったんでしょ?ほんとにかっこいいよ」


その優しい言葉にまた悲しくなる。


💚「…っ!、ありがとう……」


めめは俺を強く抱き締めた。


🖤「俺は、ちゃんとここに居るから。辛いこと全部、出し切っちゃお?」


めめの言葉と腕の中は、不安を溶かしてしまうほど、温かくて、優しいなと感じた。



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コメント

6

ユーザー

なんだろうなあ めめあべって難しいよねー😓

ユーザー

めめのこと頼りな?

ユーザー

阿部ちゃん視点終わった〜 長く書いていると、話ごちゃごちゃになるねんけど、大変やね🥺 めめ視点に戻して頑張ります

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