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「…僕が敵だらけなのは知ってるかな?」
彼は首をかしげてそう質問する。
「昔からずっとですよね、フェリクス王太子とギルベルト第二王子のどちらかが国王陛下になると多くの国民は考えているけど、それを確実にしたいために悪行に手を出す人間もいて、そのような人間の多くが王宮にいると聞いています。確か正妃、つまりフェリクス王太子の母親はその中でも最も『意欲的』だという話もありますね。ユリアス王子は5年前、使用人と専属騎士の大半を更迭しましたが、それはそのような背景があるのでしょう。」
「君はまるですべてを理解しているみたいだ。だから、僕の願いもわかるでしょう?」
彼は俺を見つめながらそう質問する。人形のように美しい青い瞳の中には強い意志が宿っているようにも見える。
「ジョー・アルヴィアンが非公式だが実質的な後見人になれば、それらの厄介な存在を遠ざけることは可能になるでしょう。でもその見返りは?結局のところ、取引には代償が付きまといます。」