重たい段ボール箱をデスクの上に置いて、僅かに残った痺れと埃を払うように、両手でパンパンッ、と音を鳴らした。
「……ふうっ」
雑然としたフロア、騒然とした部内の中で、腰に手を当てて一呼吸ついた。
「あーっ、重い!」
そんな中、腹から出たような大声が私の耳に届いた。
振り返れば、すぐ近くのデスクに雪崩れ込むように、奥村が段ボール箱を投げ置いている。
「大丈夫?」
「だ、大丈夫ですけど……こんなに大変だと思いませんでしたぁ、お引越し!」
素直過ぎる感想だが、これについては私も同感なので、思わず苦笑いを浮かべて頷いた。
「確かに。想定以上に大変ね」
いつか森田部長が通した草案。
営業部を二課に分け、それぞれを指揮する管理職には私と総一朗を据え、部を強化しようという大掛かりな組織変革。
長らくの準備期間を経て、今よう***************
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