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夏目萌*優しい彼~コミカライズ
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蒼乃 月
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管野アリオ
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男の人の家に誘われる、って事は、『そういう事』がある、と言っているようなもの。
私は、黙ったまま、彼の横顔に眼差しを向けた。
一ヶ月前に、当時付き合っていた彼と別れた時は、すごくショックだったし、今もまだ立ち直れていない。
けれど、気晴らしでウインドウショッピングに来た新宿で、恵斗くんと偶然にも再会して、しかも、大人の男性として凛々しくなった彼を見て、気持ちが高揚していた。
『男を忘れるには、次の男を作る事』
職場の同僚に言われた一言が、私の胸の奥を掠めていく。
恵斗くんが次の男になるとは、到底思えないけど、私の心と身体に、忘れていた情欲がモゾモゾと蠢き始めていた。
「恵斗くんのお部屋…………行ってみたい……」
私は上目遣いで、切れ長の瞳に視線を絡ませると、恵斗くんが、ほんのわずかに目を見張らせた。
しばらくの間、彼が唇を引き結び、逡巡した後、色香たっぷりな眼差しを私に向ける。
「……分かった。じゃあ…………行こうか」
彼が前を向き、来た道を引き返すと、私は広い肩幅を見やりながら、恵斗くんの少し後を歩く。
(何か……私、大胆になってるかも……)
これから起こりうる出来事に、私の鼓動が、徐々に高まるのを感じた。
恵斗くんの住むマンションは、エストスクエアから歩いて数分程度の場所だった。
コンクリートの打ちっぱなしのマンションは、デザイナーズマンションを思わせる、無駄のないシンプルな低層の建物。
彼の部屋は、三階の角部屋だった。
「何もないし、ちょっと散らかっているけど、入って」
「…………お邪魔します」
私は、靴を脱ぎ、恵斗くんに続いて廊下を歩いていく。
突き当たりのドアを開くと、広いリビングが姿を見せた。
開放感のあるバルコニーに、大きな窓。
薄型のテレビとパソコンデスク、三人掛けのソファとローテーブルだけの、素っ気ない部屋だった。
ひとつだけドアがあるけど、そこはベッドルームなのかもしれない。
「理麻、座って」
恵斗くんがソファーに座るように促すと、彼も私の横に腰を下ろす。
爽やかなミント系の香りを間近に感じていると、恵斗くんが私の肩に腕を回し、そっと抱き寄せてきた。
コメント
1件
うわ、この4話めちゃくちゃドキドキした……! 主人公の「男を忘れるには次の男」っていう同僚の言葉が頭をよぎるシーン、すごく生々しくて切なかった。まだ元彼を引きずってるのに、恵斗くんの大人っぽい雰囲気に心が揺れて、身体も反応しちゃう感じ、わかるなあ。部屋の描写もシンプルで逆に色っぽくて、ミントの香りと肩を抱かれた瞬間、私まで息詰まったよ。続きが気になりすぎる〜🌙💔