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「太一くんがいない!!」
どうしよう……はぐれてしまった。
広い会場内、人ごみをかき分けながら来た道を引き返す。
まだそんなに遠くには行っていないはず、と辺りを見渡すと、幸いにも太一くんの姿をすぐに見つけることが出来て、名前を呼ぼうとしたその時――。
(あれ……?誰かと一緒にいる……)
女性だ……。
後ろ姿だけでそうだと分かるシルエット越しに、太一くんが微笑む顔が見える。
たまたま声を掛けられたのかもしれないし、太一くんも私のことを探していて、見掛けていないかと尋ねたのかもしれない。
そう思ってもう一度名前を呼ぼうとしたとき、女性の手が彼の腕にさりげなく触れる。
太一くんの表情や空気感に嫌がる雰囲気は一切見られず、それどころか2人は親密なのかという気さえする。
(仲のいい友達にたまたま会ったとか、そういう事だよね、多分……)
そう思うのならば、太一くんに駆け寄って声を***********************
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