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──屋上。
風が強い。
💜「えー……ついに目黒、諦めんの?」
🧡「……俺なりに、頑張ったんだけどな」
フェンスにもたれたまま、空を見る。
🧡「渡辺ってやつとさ、めっちゃ親しそうで」
🧡「なんか……もう勝ち目ない気がして」
声が少しだけ震える。
💜「おいおい、泣くなって」
背中をぽんぽんと叩く。
🧡「こんなに誰かを好きになったの、初めてだったんだよぉ……」
ぐしゃ、と顔を歪める。
💜「そっか」
💜「でもな、失恋も悪くない」
💜「何事も経験だ」
💜「時間が解決する」
💜「前、向けよ」
🧡「……うん」
小さく頷く。
🧡「頑張る」
その言葉は、どこか決意みたいだった。
──────────────
放課後。
目黒はグラウンドに立っていた。
仲間「あれ?今日、向井くん来てないじゃん」
仲間「珍しくない?」
🖤「……」
無言。
ボールを蹴る。
いつもなら——
フェンス越しに手を振って、
🧡「目黒ーーー!!好きーー!!」
って叫んでるはずなのに。
静かだ。
やけに、静かすぎる。
🖤(……まあ)
🖤(何回も振ってるしな)
🖤(そりゃ諦めるだろ)
頭では理解してる。
なのに。
胸の奥が、ざわつく。
パスをミスする。
仲間「おい目黒、珍しいな」
🖤「……悪い」
なんだこれ。
落ち着かない。
向井が来ないだけなのに。
──なんで、こんなに。
つづく。