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「……憐さん、起きてください。……もう、僕を一人にしないで……」
豪華絢爛なVIP病棟。最新鋭の生命維持装置(アイ・ゼツ製)に繋がれた断罪院 憐は、真っ白なパジャマ姿で、猫耳も力なく垂れ下がったまま眠り続けていました。
羊は祈るような気持ちで、彼女の額に、そして優しく唇に……「ちゅっ」と音を立てて、再会(帰還)の印を刻みました。
「……ッ!!??」
その瞬間。
憐様の閉じていた瞳がカッ!と見開かれ、眼球に**「不純」と「愛」のホログラム**が高速で流れ始めました。
アイ・ゼツ: 「緊急通知。憐さんの脳内OS、超高速復旧。血圧、体温、嫉妬濃度、すべてが通常の\(10,000%\)を突破。マスター、退避を推奨します。爆発します」
ショコラ: 「あ、憐さんの頭からキノコ雲が出てるよ! お兄ちゃん、逃げて!」
「……今、……今、貴様……。……私に、……私の許可なく、……私の寝込みを襲って、……不純な……『ちゅっ』……をしたわねェェェ!!」
憐様はベッドから跳ね起き、点滴の針を力技(魔力)で引き抜き、羊の胸ぐらを掴んで引き寄せました。顔は茹で蛸のように真っ赤ですが、その瞳にはかつてないほどの輝きが。
「……万死よ! 万死に値するわ! 私が意識を失っている隙に、そんな……そんな可愛いことをして、私を……私を『キュン』死させようとした罪は重いわよッ!!」
「いや、憐さんが起きないから心配して……」
「……黙りなさい! お返しよ!! 貴様のせいで私の心臓が爆発しそうなんだから、……貴様の心臓も、……止めてあげるわぁぁ!!」
憐様が羊に飛びつき、今度は「お返しのちゅっ(超重量級)」をぶちかました瞬間。
二人の間に溜まった「再会と新婚の熱量」が爆発。
病院の最上階が、ハート型の爆炎と共に夜空へ霧散しました。
「……はぁ、はぁ……。……見た? これが、私の『ただいま』の返礼よ。……さあ、羊くん。病院なんて不純な場所はもういいわ。……今すぐ『新居(という名の監獄)』へ帰って、……さっきの続きを、\(10,000\)回やり直しなさいッ!!」
「……先輩、病院を壊したらまた怒られますよ……(白目)」
第41話。死の淵から「ちゅっ」一つで帰還した憐様の独占欲は、もはや医学の常識すらも「不純」として書き換えてしまったのでした。