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私はそう言って立ち上がる。ゆうすけくんは私から離れようとしなかった。

「ほら、ゆうすけくん。お姉ちゃん疲れちゃうから、そろそろ帰ろうか」

私はゆうすけくんに話しかけるが、私の乳首を吸い続けている。イった直後で敏感に反応する私は、またもや快感を感じ始めていた。やばい、早く移動しないと、またイッてしまうかも……。

「りょうこちゃん、先に行こうか」

私はゆうすけくんを抱きかかえて、乳首を攻めらながら、先に行くことにした。廊下を歩いていくと、途中で壁が崩れて穴が空いていた。そこから外を見ると、山の中のような景色が広がっている。そしてその向こうには海があった。ここから降りるのも無理だろう。もっと下の階に行かないと……。

廊下の途中にあった階段を下っていくと、そこは理科室だった。机の上には実験器具が置かれており、薬品棚の中にはホルマリン漬けの標本がある。なんとも不気味だ。

「あれ?」

部屋の中を歩いていると、奥の方から何かの音が聞こえてきた。

「りょうこちゃん、ゆうすけくん、ちょっと待っててね」

私は二人にそう言うと、音のした方に向かう。そこには扉があり、鍵が掛かっているようだったので、体当たりをしてみた。ドン! ガン!! 何度かやってみたが、なかなか壊れない。しかし諦めずにやっていると、ボロボロの建物だけに鍵が壊れたらしく、開けることが出来た。

扉は非常階段につながっていたようで、ひとつ下の階までは降りることが出来た。けれど、そこから先は崩れた壁でふさがっており、危なくて降りられない。仕方なく、崩れた壁から再び校内にはいった。

廊下を進んで反対側に行くと、今度は音楽室にたどり着いた。左右対称の作りなら、ここも非常階段につながっているかもしれない。

「ゆうすけくん、りょうこちゃん、ここに入ろうか」

私はそういって、部屋の中に足を踏み入れる。そこは普通の教室の半分ほどの小さな部屋で、真ん中にグランドピアノが置かれていた。

「ねえ、お姉ちゃん、これ弾いてみていい?」

「えっ? あぁ、うん」

私が返事をすると、りょうこちゃんが嬉しそうな顔をして椅子に座って鍵盤を弾き始めた。けれど、長年放置されたピアノは、もう音が鳴らなかった。

「つまんない」

りょうこちゃんが飽きたので、さらに進むことにした。こちらの扉は壊れており、外に出ることが出来た。ただ、非常階段には侵入者避けだろうか、ロープが張ってあった。くぐるには低かったので、私はそれを跨いで通ろうとした。そのとき、ゆうすけくんがいたずらで、ロープを引っ張り上げた。

「あっ!」(続く)

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