TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
シェアするシェアする
報告する




2022 .12 .24












千晶 「 明日 、 クリスマスだな 。 」








イルミネーションを見上げた先で 、




君が笑った気がした 。






























2021 .12 .24












紗雪 「 ねぇねぇ 」




千晶 「 ん ? 」




紗雪 「 明日 、 クリスマスだね っ !! 」




千晶 「 そうだな 。 」




紗雪 「 ねぇ 、 もし私が消えたら 、 、 やだ ? 」






首をコテってして見つめてくる




そんな君は何処か淋しそうだった 。






千晶 「 不吉だな 、 すっげぇ嫌だけど 」






きっと生きていけない






紗雪 「 ふふ っ 」




千晶 「 なんかあった ? 」




紗雪 「 ん ~ ん 、 ちょっと聞いてみただけ 」






イルミネーションの下 、




君は楽しそうに歩いていた 。






紗雪 「 あのね 、 千晶 。 」






































『 ず っ と 大 好 き だ か ら 。 』






































紗雪 「 明日も明後日もずっと 、 ね 。 」




千晶 「 俺は明日も明後日もずっと愛してる 」






千晶 「 じゃ 、 またな 。 」




紗雪 「 ばいばいのキスして 。 」






相変わらずのデレデレ




これから先も変わらない 、 そう思っていた 。






千晶 「 、っ 」




紗雪 「 へへ 、 ばいばい っ 」




千晶 「 明日な っ !! 」






これが君との最期だった 。






紗雪 「 ごめんね 、 さよなら 。 」




































速報です 。




先程 、 東京都港区にある六本木ヒルズ前で


交通事故がありました 。




女子高生が1人巻き込まれたのことです 。




警察によりますと 、


12月25日午後6時20分頃


通行人から「 女の子が轢かれた 」などと


通報がありました 。




新しく情報が入りました 。




この事故で 、 横断歩道を渡っていた


早瀬 紗雪 さん 、 16歳


が意識の無い状態で病院に運ばれ 、


その後 、 死亡が確認されました 。




警察は女子高生が自ら飛び出した可能性が


あると見て当時の状況を詳しく調べています 。






































千晶 「 さ 、 ゆき 、 ? 」






ただいま電話に出ることが出来ません 。






何度掛けても繋がらないスマホを


コンクリートに叩きつけた 。




バキバキに割れるスマホ




そんな事すらムカついて 、 踏みつけて 、




それでも収まらない気持ちは




結局行き場を失ったままだった






昨日 、 君は聞いてきた 。






『 ねぇ 、 もし私が消えたら 、 、 やだ ? 』






嫌だ 。




そう答えたのに君は消えていった 。




1人で何処か遠くに消えてしまった 。




元々返事など 、 どうでもよかったかのように 、






『 明日な っ !! 』






その返事は無かった 、










後日 、 医者から聞いた 。




彼女は手に紙を握っていた 、 と




その紙切れには文字が書いてあった






千晶へ




急にいなくなった事 、 ごめんなさい 。


どうか許してね 、 笑


私は自殺したって聞いてるのかな 、


私ね 、 病気だったの 。


産まれた頃から余命16年って 、


ごめんね 、 千晶には病気のこと知られたくなくて


それで事故で死んだ事にした


本当の死因は病気なのにね 、 笑


でもさ 、 嘘つきのままは嫌だから


ここで言わせてね 。


千晶 、 ずっとずっと愛してる 。




紗雪より








愛してる


その文字は濡れた跡が残って滲んでいた






紗雪は俺に涙なんか滅多に見せなくて




いつでも笑ってた




あの笑顔の裏で大きな病気を抱えてた




それも






たった1人で 、 。






でも俺が君に謝ったらきっと怒るんだ




だから君の分まで生きていきたい 。




そう思った
































2022 .12 .24










君がいなくなって1年が経つ 。




早いようで遅くて 、 短いようで長い 、




そんな1年だった 。




君も空の上で俺と同じイルミネーションを




見てるだろうか 、






千晶 「 明日 、 クリスマスだな 。 」






1人で呟いた言葉は何処か淋しげだった 。




でも 、






































イルミネーションを見上げた先で 、




君が笑った気がした 。






































𝐹 𝑖 𝑛 .





loading

この作品はいかがでしたか?

1,101

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚