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「また。一緒に遊ぼうね……!」
私が下界に降りてから2日目、今日は昨日見た記憶を思い出してしまい怖くなり動く気力が湧かなかった。それと同時に私は考えていた。何故鏡に私の姿が映ったのか。お店の鏡を見た時は私の姿は確かに映ってはいなかった。けれど学校の鏡には映っていた。そして鏡に触れた時私は私の記憶の世界に飛んだ。このような現象のことは天使や那月、沙璃奈には聞いたことがなかった。となると…、昨日の私に起こった出来事は今までで1度もなかったということになるのでは…?そう考え何故だと頭を回したが考えても分からないものは分からないので考えるのを辞めた。今日はもう寝よう。
一日中。
私が下界に降りてから3日目、今日は学校に向かった理由としては私が仲良の良かった子達に会うため。私が下界にいられるのは後4日しかない。一番記憶を思い出すのに良いのは仲の良かった子達の元に行くべきではと思ったから。
美月、美琴は4組日菜は2組 沙璃奈な名前だけは何処を探しても見つからなかった、転校をしたのだろう。沙璃奈は一応お嬢様ではあるのでその確率は高いと思う。
まずは2組に向かったちょうど授業中だったらしく皆机に向かって勉強をしている。日菜は………あっ、あそこだ。日菜の席は校庭側の一番端の1番後ろの席。ちなみに言うとあそこは当たりの席。
日菜も机に向かって勉強をしている。日菜に近寄りノートを覗くとノートには絵が書いてあった。しっかりと授業は受けない派の人間だったか……。日菜は一応美術部に1度入っていたことがあるので絵を描くことは好きらしいからきっと今も描いているのだろう。なんのキャラだろうか…?黒髪の俺様系の男の子らしき人物の絵を描いている。日菜は相変わらず絵が上手いなと思いながら2組をで4組に向かった。4組では授業が早く終わったみたいで各自楽しそうにお話をしている。美月と美琴は一緒に話をしていた。話をしている二人の間にはいると美月が美琴に向かってあっ、髪の毛跳ねてるよ。それ見たら莉都絶対怒るよwwと楽しそうに話をしていた。美琴もそれを聞いてえぇ〜?!ほんとに?ちょ、直して莉都にバレたら怒られる。と言い合っていた。二人の仲では私はまだ生きているようで。それとも二人はまだ立ち直れないからそう話をしているのか真相は私には分からない。けど、凄く嬉しいことは確か!それを聞いた美月が早く治しなと言いながら鏡をピンク色のポーチから取り出し美琴に渡した。何気なくその鏡を見ると鏡には私の姿が映っていた。そっと触れると前と同じように強い光を放ち私を包み込んだ。目を開けるとそこには橋の架かった湖に私と、男の子が居た。その男の子は黒髪で少し目付きが鋭くでもとても優しそうな雰囲気のある男の子だった。みたみだけでいうと俺様系。そう、日菜が授業中に描いていた少年にそっくりの子だった。
少年と私は知り合いなのか私が少年に向かって
「久しぶり、亨最近学校はどうですか?w」
と少年に話しかけた。少年は
「んー、どうって聞かれてもな……あまりピンとくる言葉が見つからないや。w普通だよ莉都は…、ど………うんうん、なんでもないや」
と少年は最後言葉を濁らせた。すると私は
「えぇ〜…?!ちょっとちょっと、!何その濁らせ方?!めっちゃ続きの言葉気になるんですけど〜!教えて」
と実に空気を読んでいないようなことを言った。少年は気にする素振りは見せず
「そう、莉都は凄く疲れてる顔してるけど。大丈夫…?って、大丈夫なわけないか。ごめん。なんかあったら相談できる範囲で相談してよ。もっと頼って欲しい。」
と、実にかっこいいことを言った。正直惚れそう。私は
「そうだね、亨だし、言ってもいいかな……。実はさ……」と私は今までのことを全て話したそれを聞いた少年は酷く怒り、悲しんだ。自分がにも気付いてやれなかったのと学校側の態度に腹が立ったらしい。
___変わらないな。___
そう、心の中で思った。
話の後の記憶は途切れすると頭の中に次々に亨との記憶が入ってくる。余りの痛さにびっくりし思わずその場でうずくまった。痛みが引いてきて頭を整理させようと今流れてきた記憶を蘇らせる。
亨、亨は今高校2年生の男の子で私が中学1年生の頃から付き合っている人。父親と仲の良かった子持ちの男の人のお子さんが亨だった。よく亨とは色んな所に出かけた基本的にはキャンプが多かった。お互いの両親がキャンプ好きということもあってよく連れて行ってもらっていた。キャンプに行くと必ず2人ともネックレスを持って行っていた。亨のネックレスは鍵穴で私のネックレスは鍵。私の鍵で亨のネックレスは開く中には何が入っているかは分からない。両親達が私たちの仲の良さを見て将来大きくなってもう一度再会をした時にその2つのネックレスで開けてご覧と言われた。中には何かは入っているのには違いない。でも中身は分からない。開けていないから。今の私はそのネックレスは首にかけていない。記憶では学校に行く時以外は基本的に肌身離さず持っているのだが今は持っていない。
この点も気掛かりな点かな…。
亨はいつも私のことを気にかけてくれている子で凄く優しかった。本当に素敵な人だった。それを思い出していると急に涙が溢れ出し、止まらなくなった。何故私は死んでしまったのだろうかと最後に亨に会いたい。亨に今までよく頑張ったと褒めて貰いたい。そう思っている自分が居た。気付いたら私は元に戻っておりもう、目の前には亨の姿はなかった。私は明日。亨に会いに行こうと思った。それと同時に。自分の家にも行こうと思った勇気を振り絞って自分の過去、記憶を取り戻そうと決心をした。
私が下界に降りてから4日目、今日は亨の家に向かった。亨の家も私の家と同じ広さで見つけやすい。ただ、うちの家とは違う所が1つある、それは亨の絵を描く専用の部屋が外にあること。亨のアトリエに入り中にある絵を見た。どれも綺麗だった。一つ一つの色、一つ一つの空の形全てをよく特徴を捉えて描かれておりとても繊細なタッチだった。
一つだけキャンパスの上に白い布が掛けられていた。私は気になりその布を捲ろうとした、勿論捲れるわけがなく私の手はすり抜けてしまう。私は見たいという気持ちを押し殺しアトリエから出、亨の部屋へと向かった。亨の部屋は私が最後の来た時と全く変わっておらず同じ場所に同じものが置いてあり綺麗な部屋だった。さすが亨。
私は亨の部屋を色々と探索しているとベッドの下からロープが出てきた。これはなんのロープだらうか。そう疑問に思いよく見てみるとそのロープはよく自殺する人が首を吊る時に使うロープにそっくりなものだった。私はまさかと思い亨の部屋からで家の中を隅々まで見た。すると、座敷の部屋に仏壇が置いてあった_____