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6 - 私を激愛中の兄弟に、挟まれてます。

♥

10

2021年12月30日

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「激愛____」













「ねぇお姉ちゃん!!起きて!!!!!!」



朝イチ。

耳元で、聞き覚えがありすぎる声が鳴り響く。


せっかく熟睡してた私の体は一瞬にして目覚め、

もう眠れない状態になってしまった。



これで何度目だろうか。

こんなに寒い朝を、まだ朝陽が出ていない時に起こすなんて。


完全にこいつの声は、私のアラームだ。





「あーもう、うるさい!!!」



冬だから喉は乾燥し、ガラガラの声で怒鳴る。

これも昨日もあった様な・・・




「うわっ、びっくりした・・・。お姉ちゃん声デカイ!」



胸を抑えながら、私のアラームが言った。


朝から腹が立ってストレスが溜まる。

まじで良い加減にしてほしいんだけど?




「声デカイのはそっちだろアホ!!!」



つい私も、怒鳴り返してしまう。

おかげで ——



「何、何事?」



兄貴まで起きてしまった。

まぁ、クソアラームよりは全然マシだし、

比べ物にならないくらいイケメンだけど。



「あ、お兄ちゃん〜、こいつうるさいまじで!」



守ってくれる兄貴に、こういう時だけ「お兄ちゃん」とか言ってみる。

眠そうに目を擦りながらドアに立つ兄貴は、満更でも無さそうだけど。



「おい、やめろ」



あ、やっぱり守ってくれた。

流石私のイケメン兄貴!!!

とか思ってたけど・・・



「お前」



言われてるのは、私だった。

イケメンにも程があるだろこいつ。



でも、その後に兄貴は続けた。





「その腕組むやつ・・・///」



兄貴の顔は、今顔を出す太陽みたいに真っ赤だった。

無意識に腕組む癖辞めないとだな・・・




「あ、ごめん」






いつの間にかしゃがれた声は治り、私のアラームも静かだった。

兄貴は未だに顔を太陽にさせたまま。



沈黙が流れる。

誰1人動こうともしない。



そんな時、アラームが発進し出した ——




「お姉ちゃん、僕にもそれして?♡」


「は?」




意味不すぎてガチトーンが出てしまった。

私のアラームはアホだったのか。



兄貴は、赤かった顔を一瞬にして元通りにし、

アラームを睨む様な目つきで見る。

クソアラームの所為で結局話さない方が良かったわ。















これが、私を激愛する兄と弟の日常。


いつまでもこいつらは、成長しないみたいです____

この作品はいかがでしたか?

10

コメント

16

ユーザー

だぁれ?

ユーザー

え、好き(( 顔がにやけてしまったじゃないか!!? てかひょっとしてこれ私がリクエストしたやつ?

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